ベトナム投資信託・ETF

巷で評判の「ベトナム株式ファンド」の運用成績・見通しを評価!700以上の企業から厳選した銘柄に投資している?

資産運用を考えている人の中にはまだまだ経済成長が見込まれる、

「ベトナム」への投資を検討している人が多いのではないでしょうか。

 

ベトナムの株式全般については以下の記事で論じています。

 

もしベトナムへの投資を考えるのであれば、会社員の方であればまず投資信託がお手軽ですよね。

 

これまでに代表的なベトナム投資信託である、

  • ベトナム成長株インカムファンド
  • DIAMベトナム株式ファンド

や、ベトナムの市場平均に連動することを目的としたETFの問題点について言及しました。

 

今回は「ベトナム株式ファンド」の運用状況と今後の見通しを解説していきます。

それを通して、投資信託を購入する場合、つまり企業に運用を任せる場合はどの程度のリターンが実際に見込まれるのかを見ていきたいと思います。

 

ベトナム株式ファンド – 概要と運用方針 –

ベトナム株式ファンドは主としてベトナム企業の株式に投資するファンドです。

ベトナム株式ファンドの運用方針は交付目論見書より引用します。

 

(1)主としてベトナムの取引所に上場している株式、および世界各国・地域の取引所に上場しているベトナム企業の株式等に投資し、信託財産の成長を目指して運用を行います。

■事業展開や収益構造等から実質的にベトナム企業と考えられる他の国籍企業の株式にも投資することがあります。

■ベトナムの取引所に上場している株式への投資は、当該株式の値動きに連動する有価証券を通じて行うこともあります。

■実際の運用は、ベトナム株マザーファンドを通じて行います。

(2)銘柄選定にあたっては、成長性、財務健全性および流動性等に配慮し、厳選投資します。

(3)外貨建資産については、原則として対円での為替ヘッジを行いません。

 

ベトナム取引所の上場企業、実質的にベトナム企業と考えられる企業に投資し運用していく方針ですね。

ベトナム株式ファンドは「ファミリーファンド」とされていますが具体的なファンドの仕組みは以下のようになっています。

ベトナム株式ファンドの運用スキーム

参照:交付目論見書

 

シンプルに投資家はベトナム株式ファンドを購入し、その先のマザーファンドがベトナム株で運用をするということですね。

香港にある三井住友DSアセットマネジメント株式会社の子会社が投資助言を行っているようです。

現地に近いところで生の情報を得やすくなるためポジティブですね。

 

運用プロセスは以下の通りです。

ベトナム株式ファンドの運用プロセス

参照:交付目論見書

 

 

 

700ほどの投資銘柄から1/10程度まで絞り込み、そこからさらに精査していくという形ですね。

コーポレートガバナンスの評価もしっかり実施しています。

新興国では特にこの点は企業成長に不可欠ですよね。

 

以下は直近2021年6月末時点でのベトナム株式ファンドの構成上位比率です。

組入上位10銘柄

順位 銘柄名 セクター 比率(%)
1 ベトコムバンク ベトナム 銀⾏ 9.9
2 ビンホームズ ベトナム 不動産 8.5
3 ホアファットグループ ベトナム 素材 7.3
4 ベトインバンク ベトナム 銀⾏ 6.7
5 FPT ベトナム テクノロジ・ハードウェア・機器 6.0
6 HDバンク ベトナム 銀⾏ 5.6
7 ペトロベトナム・ガス ベトナム ベトナム 公益事業 4.0
8 ビングループ ベトナム 不動産 3.4
9 ベトナム投資開発銀⾏ ベトナム 銀⾏ 3.4
10 サイゴン証券 ベトナム 各種⾦融 3.3

参照:月次レポート

 

銀行や不動産の比率が高くなっていますね。

銀行の比率が高いのは今後金融の成長が見込まれるためでしょう。

 

では、ベトナム株式ファンドの実際の運用成績はどうなっているのでしょうか。

 

ベトナム株式ファンド の運用成績・パフォーマンス

ベトナム株式ファンドにはベンチマークはありませんので基準価額とトータルリターンから運用成績を見ていきましょう。

まずは基準価額ですが、基準価額とは何か分からないという方は以下の解説記事を参考にしてみてくださいね。

 

以下はベトナム株式ファンドの基準価額推移です。

ベトナム株式ファンドの基準価額推移

参照:月次レポート

 

2010年7月の設定来、基準価額は2021年6月末時点で25,940円と約2.6倍になっています。

直近一年は新型コロナの影響でいったん下落した後、他新興国と同様大きく値を伸ばしています。

 

次に、以下がベトナム株式ファンドのトータルリターンです。

 

1年 3年
(年率)
5年
(年率)
10年
(年率)
トータルリターン 79.01% 10.62% 14.89% 14.06%
カテゴリー 42.13% 3.60% 4.08% 4.18%
標準偏差 24.18 29.99 25.49 23.28
カテゴリー 21.89 28.43 23.95 24.21
シャープレシオ 3.27 0.35 0.58 0.60
カテゴリー 2.05 0.13 0.18 0.19
ファンド数 32本 29本 24本 15本

 

直近1年はコロナの影響があるため除くとしても、10年で14.06%は優秀なリターンですね。

標準偏差がその分大きくなっているのでリスクが高い商品と言えるでしょう。

 

では、もう少し詳しく他のベトナム投資信託と比較してみましょう。

 

他のベトナム株投資信託との比較

今回は同じベトナム投信のDIAM ベトナム株式ファンドとSMAM ベトナム株式ファンドと比較していきます。

 

基準価額、純資産は 2021年08月02日 現在
トータルリターン等評価情報は 2021年06月30日 現在

ファンド名 ベトナム株式
ファンド
DIAM
ベトナム株式
ファンド
SMAM
ベトナム株式
ファンド
販売手数料 3.3% 3.3% 3.3%
信託報酬等(税込) 1.96% 1.90% 1.96%
トータルリターン1年 79.01% 74.22% 79.12%
トータルリターン3年(年率) 10.62% 12.36% 10.65%
トータルリターン5年(年率) 14.89% 16.23%
トータルリターン10年(年率) 14.06%
シャープレシオ1年 3.27 3.59 3.27
シャープレシオ3年 0.35 0.43 0.36
シャープレシオ5年 0.58 0.67
シャープレシオ10年 0.60
標準偏差1年 24.18 20.70 24.19
標準偏差3年 29.99 28.57 30.00
標準偏差5年 25.49 24.37
標準偏差10年 23.28

 

直近3年で見るとどの投信も高いリターンを上げていますが、DIAMベトナム株式ファンドが頭一つ抜けているでしょうか。

ベトナム株式ファンドも負けてはいませんが3銘柄の中では最も低いリターンになっています。

 

標準偏差は上記3銘柄では大きな違いはありません。

しかしいずれのファンドも価格変動のブレが非常に大きいのは少し気になるところです。

 

高い手数料

 

最後にベトナム株式ファンドの手数料を確認しておきましょう。

ベトナム株式ファンドの購入手数料は3.3%(税込)となります。

信託報酬は年率で1.96%(税込)です。

 

一般的なアクティブ型の日本国内投資信託よりも高い水準にありますね。

日米の公募投信のコスト比較

参照:金融庁

 

ただ、ベトナム株式ファンドは運用成績が良好なので、正当化されうる水準でしょうか。

 

まとめ

ベトナム株式ファンドは株価上昇が期待されるベトナム株を投資対象としています。

綿密な調査の上、大企業がマザーファンドを通じて投資運用しています。

 

直近はコロナ相場からの回復もありリターンは良好です。

しかし、価格のブレは大きく、また手数料も高いため、今後の動きは要注意と言えます。

 

新興国株式に投資をするのであれば更に良い選択肢もありますので、以下ランキングを参考にしていただけばと思います。

資産を大きく増やすのに適した今まさに飛躍の時を迎える投資先!
新興国投資信託

おすすめファンドランキング
昨今新興国の勢いは留まるところを知らず、世界のGDPに占める比率は50%近くに達し、更に高い成長率を維持して世界経済の中で存在感を年々高めています。

当然、経済成長に伴って企業の収益成長率も世界の成長率を大きく上回っています。

先進国と新興国の経済成長率の差

しかし、2010年代は先進国株が堅調に推移したため、新興国企業は収益を伸ばしているにもかかわらず株価は低迷していました。
結果的に新興国株式の割安度は高まりつづけています。

新興国株式は割安

現在はいわばマグマが溜まっている状態で、2020年代は2000年代に堅調だった新興国株の時代が再び来ると想定されています。

とはいえ適当に選んだ新興国に投資しただけでは大きなリターンを得ることはできません。
新興国の中には投資環境が整っていない国や政治的に不安定な国が数多く存在しているからです。

新興国投資で大きなリターンを得るためには、

✔︎ 成長力・企業成長力が高い
✔︎ 株価が上昇するのに適した経済水準
✔︎ 株価が割安
✔︎ 現地の情報が得られる敏腕ファンドマネージャーが銘柄を厳選

などといった条件を満たす必要があります。

特に最後の観点が抜け落ちがちなのですが、やはり腕利きのファンドマネージャーが運用しないとなかなか市場平均を上回る高いリターンを望むことができません。

いわゆる大企業が運用する投資信託はマネージャーがサラリーマンとして雇われの身であり、結果にコミットするという観点では物足りない部分があります。

そのため、私は運用を任せるのであれば本物のプロとして己の腕一本でのし上がっているヘッジファンドが効果的であると考えています。

以下では長年新興国株投資を含めて投資を行なってきた私の経験や知見からヘッジファンドを含めておすすめできるファンドをお伝えしています。

新興国投資で大きなリターンを得たいと考えられている方は参考にしていただければと思います。

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