〜2020年台に再び飛翔の時を迎える新興国〜

新興国株式投資で大きく資産を増やそう!

ベトナム株式

ベトナムの株式市場への投資はおすすめできない!見通しのよい経済と規制緩和で既に株価はバブル気味。

今までベトナムの経済・政治・財政と為替の見通しを分析してきました。

 

今回はベトナムの株式市場は市場全体としてどうなのか?

個別銘柄で有望なものはあるのか?

どこで投資できるのか?

 

また投資するに際しては注意する点はあるのかという点について、ベトナム株式でリターンを得たいという方向けに解説していきたいと思います。

 

ベトナム株おすすめ注目銘柄:ビナミルク

ベトナム経済、為替については前記事でも分析しましたので、まずは最もおすすめのベトナム株式銘柄を最初に紹介してしまいます。

 

ベトナムといえば、この銘柄、「ビナミルク」を抜きにしては語れません。

 

ビナミルクとはどのような会社なのか?(時価総額国内1位の実力)

ビナミルクは「Vietnam Milk」という名前のとおり乳製品最大手で、

なんと時価総額は2021年6月現在ベトナムNo.3です。

 

今後ベトナムの経済成長による所得の改善によって、ビナミルクの株価は堅調に推移していくことが予想されます。

実際にビナミルクの売上と税引後利益は以下のように右肩上がりに拡大しています。

 

【売上】

ビナミルクの売上推移

 

【利益】

ビナミルクの利益推移

 

 

売上高 税引後利益
2004年 4,226,843 517,671
2005年 5,638,784 605,484
2006年 6,619,102 731,585
2007年 6,648,193 963,448
2008年 8,208,982 1,250,120
2009年 10,613,771 2,376,067
2010年 15,752,866 3,616,186
2011年 21,627,429 4,218,182
2012年 26,561,574 5,819,455
2013年 30,948,602 8,010,257
2014年 34,976,928 6,068,203
2015年 40,080,385 7,769,553
2016年 46,794,339 9,363,830
2017年 51,041,076 10,278,175
2018年 52,561,950 10,205,630
2019年 56,318,123 10,554,332
2020年 59,636,286 11,235,732

 

 

ビナミルクを指標から分析(ROE、PER、PBR、外国人保有比率)

では実際に、株式投資としてビナミルクは本当に魅力的なのか?

という点について、以下の指標から確認していきましょう。

  • ROE
  • PER・PBR
  • 外国人保有比率

 

それぞれの定義です。↓

ROE

Return On Equityの略称で和訳は自己資本利益率。企業の自己資本(株主資本)に対する当期純利益の割合。計算式はROE=当期純利益÷自己資本またはROE=EPS(一株当たり利益)÷BPS(一株当たり純資産)。

米国では株主構成に機関投資家が増加し、これらの投資家が「投下した資本に対し、企業がどれだけの利潤を上げられるのか」という点を重視したことも背景となって、最も重要視される財務指標となった。

(引用:野村証券

PER

Price Earnings Ratio (株価収益率) 算出式:現在値÷予想EPS
株価が1株当たりの利益の何倍になっているのかを表したもので、数字が大きければ割高、数字が小さければ割安です。

PBR

Price Book-value Ratio(株価純資産倍率) 算出式:現在値÷実績BPS
株価が1株当たりの純資産の何倍になっているかを表したもので、数字が大きければ割高、数字が小さければ割安です。

(引用:SBI証券

 

以下はビナミルクのそれぞれの指標です。

 

ビナミルクの各種株価指標

参照:VIET KABU

 

ビナミルクのROE35.46%というのは異常な水準です。

ROEはあのウォーレン・バフェット氏が注目している指標です。企業の資本を用いていくらの利益を上げているかということを示した指標です。

 

例えば、株主から1000万円を出資してもらい、200万円の利益をあげていたらROEは20%ということですね。

 

基本的に、ROEが20%以上あれば非常に効率的に利益をあげている企業であると言われています。

いかにビナミルクのROE35%という水準がすごい数値か理解できますよね。

 

一方、やはり有名な企業なのでPERは19倍、PBRは5倍という水準になっています。

一見すると割高な水準に見て取れます。

 

しかし、ROEが35%であることを考えると3年以上保有すれば現在の株価は割安水準となってくるので長期目線で保有するにはよい銘柄といえるでしょう。

また外国人保有比率に注目頂きたいのですが、ビナミルクの外国人保有比率は54,81%となっています。

ベトナムでは外国人の乗っ取りを防ぐため、外国人の保有比率は原則49%と定められていますが、

一部の例外企業は適用除外となっており、ビナミルクが除外銘柄であることが分かります。

 

ビナミルクのチャートからテクニカル分析

ビナミルクは注目銘柄ということもあり、2014年の上場以来右肩上がりで上昇していきました。

しかし2017年に調整に入り、現在はまだ揉み合いの相場が続いています。

 

ビナミルクの株価チャート

 

株価がヨコヨコなのに利益が上昇しているということは割安度が高くなっているということを意味しています。

株価が動意付き始めたらついていきたいところですね。

 

ベトナム株式投資をする上でベトナムの経済・政治・財政を復習

ベトナムは東南アジアのライジングスターとして、急速に成長をし始めていますが、

まだ1人あたりGDPは低く、人口増加の観点からも今後の成長余地も高いです。

 

ベトナムの経済成長構造も国内消費を中心として、内需拡大による健全な成長を行っております。

政治は社会主義で共産党一党独裁で不透明なところもありますが、現在は安定していると言えるでしょう。

 

一方、財政は徴税システムに不備があり、しっかり国民から税金を徴収できていません。

毎年財政赤字が累積しており、ASEAN諸国の中で最大の対GDP比債務を誇っております。(ネガティブな要素です)

 

今後ベトナム政府の借金の返済によって、必要な投資が出来ずに経済が停滞するばかりでなく、

通貨の信認が落ち通貨下落に伴ってインフレが発生し国内消費が落ち込むことが懸念されます。

さらに詳しくは以下の記事で論じています。

 

ベトナム株式投資をする上でベトナムの為替の見通しおさらい

ベトナムは国民の通貨の信認がなく、以前は国内経済ですらUSDを中心とした外貨決済で行っていましたが、

現在は政府が外貨の規制を使用したことに加え国際収支が大きくプラスということもあり、

ベトナム通貨である「ドン」はドン安の基調はゆるやかになってきています。

 

今後財政問題が台頭するまで暫くはインフレ率の差に応じた、ゆるやかな年2%~3%程度の下落に留まることが予想されます。

さらに詳しくは以下の記事で論じています。

 

ベトナム株の市場平均をチャートと指標から分析

ベトナムでは1990年代初めにドイモイ政策で市場経済に移行して以来、株式市場の設立が計画されてはいました。

しかしベトナムは共産主義政権となっています。

資本主義の象徴」である株式市場の開設に反対する保守勢力の抵抗もあり設立は遅延している状態でした。

 

2000年になってやっとホーチミン証券取引所が解説、2005年にはハノイ証券取引所も開設されている状況です。

ハノイ証券取引所はホーチミン証券取引所の1割程度となっています。

 

ベトナムの株式市場は歴史としてはまだ20年も経過しておりません。

 

以下はVN指数の推移です。

 

ベトナム VN指数(ベトナム株価指数)(VN-Index or Vietnam Stock Index)は、 ホーチミン証券取引所上場の全銘柄からなる時価総額加重平均指数。2000年7月28日を 基準日とし、その日の時価総額を100として算出される。 ホーチミン証券取引所は、2002年3月1日より日次取引が開始された。

引用:VN指数とは

 

市場開設当時は上場企業数も少なく、株価が短期間で急上昇した後直ぐに急落しました。

2007年のWTO加盟を期に株価は急騰し、2008年にバブル崩壊とリーマンショックが重なり急落し軟調に推移しました。

 

ベトナム株価指数

参照:TRADING ECONOMICS

 

2015年以降は外国人の投資規制が撤廃されたことにより株式市場は堅調さを取り戻しています。

ただ企業の情報開示義務が遵守されていないなど投資家の不信感が強い状況が続きコロナショックまで軟調に推移しました。

 

しかし、その後コロナ対策による先進国の金融緩和の影響を受けて資金がじゃぶじゃぶとなり新興国にも資金が流入しました。

結果としてVN指数も最高値をとって伸びてきています。

とはいえ、以下の通りベトナム株(青)先進国株(緑)新興国株(黄)に比べて依然として出遅れています。

 

MSCIベトナムのチャート

参照:MSCI

 

ただ、利益が残念ながら伸びていないのでPERでみると31倍と先進国株や新興国株全体に比べて割高になっています。

本当に魅力的な新興国投資というのは株価が今後伸びていく余地が大きく企業利益も伸びている国に投資していくことです。

今現在最も魅力的な新興国は中国です。中国の魅力については以下で纏めていますので参考にしていただければと思います、

 

 

 

同水準のカンボジアやミャンマーに比して上場企業数は多く投資機会に恵まれている

ベトナムと同じ経済規模のカンボジアやミャンマーでは上場企業数が10社未満となっています。

しかし、ベトナムでは国有企業の上場も後押しとなり約1400社程度が上場しております。

 

遅れているとはいえ、東南アジアの後発中域の中では投資環境が整えられてきているとみることができますね。

ベトナムと他国の比較

 

 

ベトナム株の購入方法〜SBIで購入可能〜

中国株やマレーシア株、シンガポール株は楽天証券でも購入することが出来ます。

しかし、個別銘柄は現在取り扱っているのはSBI証券のみです。

 

一方ベトナム株指数に連動を目指したETFや投資信託は各証券会社で購入することが出来ます。

 

SBI証券で取引できる個別銘柄は以下をご覧ください。先程紹介しいたビナミルクも含まれております。

 

ベトナム株指数連動ETF・投資信託に投資する際の注意点

個別株はよく分からないし、とりあえず市場全体に投資をしようと、ETF購入を考えられる方も多いと思います。

しかし、ベトナム株はビナミルクの欄でも申し上げたのですが、外国人投資規制が敷かれておりほとんどの銘柄で外国人の投資比率が49%未満となるよおう規制されています。

そのため、指数組み入れ銘柄の中でETFに組み入れることが出来ない銘柄が多数存在しております。

 

結果として、ヴァンエック・ベクトル・ベトナムETF(青)ベトナム株式指数(オレンジ)に対して著しく乖離した投資成績となっております。

 

ベトナムの株価指数

参照:Bloomberg

 

ベトナムETF、投資信託についてはさらに詳しくは以下の記事でまとめています。

  • 【ベトナム株投資信託(アクティブ型)】4商品を比較検討・おすすめの投資先は結局どこ?
  • 評判の『ベトナム・ASEAN・バランスファンド』(愛称:V-Plus)の運用成績・見通しを評価。
  • ベトナムの株式市場への投資はおすすめできない!見通しのよい経済と規制緩和で既に株価はバブル気味。
  • 700以上の企業から厳選した銘柄に投資していると評判の「ベトナム株式ファンド」の運用成績・見通しを評価!
  • ベトナムETF・投資信託の『DIAMベトナム株式ファンド』を徹底評価!ベトナム指数をアンダーパフォームで推奨はできない?

 

ベトナム個別株取引時の注意点①:高い取引手数料

個別銘柄の取引きは片道2%、つまり往復4%の手数料が発生します。

日本株の個別銘柄の取引の場合は、一回あたり購入金額によらず500円ほどなので非常に高いですね。

つまり最低4%以上値上がりしないと投資成績がプラスにならないということです。

 

ベトナム個別株銘柄の注意点②:高い為替手数料

取引手数料だけでも非常に高いのですが、

更に購入時の適用されるベトナムドンと売却時に適用されるべトンナムドンで、

5%程差があるので、円貨建てベースでプラスのリターンを確保するには、

取引手数料4%と合わせて10%以上の利益を確保しなければいけません。

ベトナム株に投資を行うのであれば、分析に分析を重ねて長期投資目線で大きな利益獲得を、

狙う必要がありそうですね。

 

ベトナム株より魅力的な新興国投資とは?

今まで見てきた通り、新興国株への投資は経済・財政・政治更に為替を分析した上で、

市場平均に投資をしようとしても、規制によって市場平均に連動しない可能性が高いです。

 

また個別銘柄に投資する場合は少ない情報から今後の見通しを組み立てていかないといけません。

またいざ取引するとなっても高い手数料、高い為替手数料によって10%程度の手数料をはじめから背負うことになり非常に不利な戦いを強いられることになります。

以下では新興国株で大きなリターンを狙いたい方に向けて、おすすめできる国とファンドを証券アナリストの筆者の目線で列挙しています。

参考にして頂ければと思います!

 

資産を大きく増やすのに適した今まさに飛躍の時を迎える投資先!

新興国投資信託

 

おすすめファンドランキング

 

昨今新興国の勢いは留まるところを知らず、世界のGDPに占める比率は50%近くに達し、更に高い成長率を維持して世界経済の中で存在感を年々高めています。

 

当然、経済成長に伴って企業の収益成長率も世界の成長率を大きく上回っています。

先進国と新興国の経済成長率の差

 

しかし、2010年代は先進国株が堅調に推移したため、新興国企業は収益を伸ばしているにもかかわらず株価は低迷していました。
結果的に新興国株式の割安度は高まりつづけています。

新興国株式は割安

 

現在はいわばマグマが溜まっている状態で、2020年代は2000年代に堅調だった新興国株の時代が再び来ると想定されています。

とはいえ適当に選んだ新興国に投資しただけでは大きなリターンを得ることはできません。
新興国の中には投資環境が整っていない国や政治的に不安定な国が数多く存在しているからです。

 

新興国投資で大きなリターンを得るためには、

✔︎ 成長力・企業成長力が高い
✔︎ 株価が上昇するのに適した経済水準
✔︎ 株価が割安
✔︎ 現地の情報が得られる敏腕ファンドマネージャーが銘柄を厳選

などといった条件を満たす必要があります。

特に最後の観点が抜け落ちがちなのですが、やはり腕利きのファンドマネージャーが運用しないとなかなか市場平均を上回る高いリターンを望むことができません。

いわゆる大企業が運用する投資信託はマネージャーがサラリーマンとして雇われの身であり、結果にコミットするという観点では物足りない部分があります。

そのため、私は運用を任せるのであれば本物のプロとして己の腕一本でのし上がっているヘッジファンドが効果的であると考えています。

 

以下では長年新興国株投資を含めて投資を行なってきた私の経験や知見からヘッジファンドを含めておすすめできるファンドをお伝えしています。

新興国投資で大きなリターンを得たいと考えられている方は参考にしていただければと思います。

 

おすすめファンドランキング

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