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ベトナム成長株インカムファンドの評判は?基準価額の推移などから徹底分析!

ベトナム成長株インカムファンドサムネイル

ベトナムは東南アジアの中でも目覚ましい発展を遂げている注目の新興国です。

これまでベトナムのファンダメンタルズと株式市場の概況について分析してきました。

 

またベトナム投資信託についても代表的なものをいくつか分析してきています。

 

今回はベトナム成長株インカムファンドについて分析していきたいと思います。

 

ベトナム成長株インカムファンドってどんな投資信託?

ベトナム成長株インカムファンドはCapital Asset Management社によって運用されております。

ファンドの運用方針は以下の通りです。

ベトナムの取引所に上場する株式ならびに世界各国、地域の取引所に上場するベトナム関連企業の株式に投資します。
ベトナム関連企業とはベトナムで営業を行なう、もしくはベトナム経済の動向から影響を受けるビジネスを行なう企業をいいます。
また、取得時にはベトナムでの事業規模が小さくても将来拡大する見込みのある企業も含みます。
なお、原則として、為替ヘッジは行ないません。

引用: 交付目論見書

 

つまりベトナムの企業だけではなく、ベトナムに関連したビジネスの割合が多い株に投資する投資信託です。

また、大型銘柄に限らず、中型銘柄や小型銘柄も組み込む方針であることが分かります。

 

さらに為替をヘッジしない方針とのことですが、こちらは以前分析した通り中央銀行による規制などによりVNDの安定性は高いため、あまり問題ないでしょう。

 

ベトナム成長株インカムファンドの業種別構成比率と構成銘柄

まずはベトナム成長株インカムファンドの業種別構成比率を見ていきましょう。

 

業種別構成比率

業種 比率(%)
銀行 39.1
不動産 16.1
素材 10.4
食品・衣料・タバコ 8.8
テクノロジー・ハードウェアおよび機器 7.2
小売 6.2
各種金融 3.9
公益事業 3.9
その他 4.4

参照:月次レポート

 

経済の心臓とも呼ばれる銀行が多くのポーションを占めていますね。

3-4年前は現在の1/3ほどの比率だったのですが、なぜこんなに急激に比率が増えているのでしょうか。

 

1つには消費者向けの保険の窓口販売が増えていることが挙げられます。

それによって銀行の収入が増加し、業績が上向くとの見通しから銀行セクターが増えています。

 

さらに食品・飲料・不動産の比率が高いことは、今後内需の拡大をしっかりと捉えるためであり、理にかなった構成になっていると言えるでしょう。

 

 

続いて銘柄別でも銀行や不動産の銘柄が上位を占めています。

 

組入上位10銘柄

順位 銘柄名 セクター 比率(%)
1 ベトナム産業貿易商業銀⾏ 銀⾏ 7.2
2 ビンホームズ 不動産 6.8
3 ベトコムバンク 銀行 6.8
4 FPT テクノロジー・ハードウェアおよび機器 6.4
5 軍隊商業銀行 銀行 6.3
6 モバイル・ワールド・インベストメント 小売 6.1
7 ホアファットグループ 素材 5.8
8 ビングループ 不動産 5.0
9 ベトナム繁栄商業株式銀行 銀⾏ 4.8
10 アジアコマーシャル銀行 銀行 3.8

参照:月次レポート

 

 

 

ベトナム成長株インカムファンドの運用成績

ではベトナム成長株インカムファンドの基準価額推移をご覧ください。

ベトナム成長株インカムファンドの基準価額推移

参照:月次レポート

 

まず運用成績の話をする前に分配金を拠出していることに苦言を呈したいと思います。

現在の基準価格(青)は15,930円ですが、分配金を再投資したと仮定した場合の基準価格(赤)は20,000円を超えています。

 

一方これまでに拠出してきた分配金の合計は2,900円です。

ベトナム成長株インカムファンドの分配実績

参照:月次レポート

 

つまり、現在の基準価格に分配金を合計しても18,830円にしかならず、分配金再投資後の基準価額に及びません。

これは言うまでもなく、分配金として拠出してしまうと再投資による複利効果を得られないことを表しています。

目先の資金にこだわらず、長期的な視点で運用を行うのであれば、分配金拠出はない方が良いのです。

 

それでは肝心の運用成績について、ベトナムのインデックスVN指数との比較でみてみましょう。

ベトナム成長株インカムファンドとVN指数

参照:運用報告書

 

まさに一進一退ですね。

ほとんどVN指数と同じ動きをしているといっても差し支えないでしょう。

 

ただ、以前申し上げた通り、ベトナム株式市場には全体の49%未満しか外国人が株式を保有できない外国人投資規制が未だに残っています。

魅力的な銘柄に制限なく投資できない中での、この成績は優秀であると言えるでしょう。

 

ベトナム成長株インカムファンドと、その他のベトナム投資信託との比較

ほとんどベトナム指数と同様の動きであることは分かりましたが、他のベトナム株投資信託とのリターンの差はあるのでしょうか。

ベトナム成長株インカムファンドと他投信のチャート比較

参照:MORNINGSTAR

 

大差ないですが、ピンクのベトナム成長株インカムファンドは他のベトナム株投資信託をアウトパフォームしています。

 

数字を詳しく見ていきましょう。

基準価額、純資産は 2021年08月06日 現在
トータルリターン等評価情報は 2021年07月31日 現在

ファンド名 ベトナム成長株
インカムファンド
ベトナム株式
ファンド
CAMベトナム
ファンド
DIAMベトナム
株式ファンド
販売手数料 3.3% 3.3% 3.3% 3.3%
信託報酬等(税込) 1.88% 1.96% 2.62% 1.90%
トータルリターン1年 79.90% 75.73% 70.85% 69.95%
トータルリターン3年(年率) 9.57% 8.47% 7.63% 9.91%
トータルリターン5年(年率) 13.08% 11.62% 11.15% 13.39%
トータルリターン10年(年率) 13.92% 12.53%
シャープレシオ1年 3.19 3.03 3.05 3.19
シャープレシオ3年 0.32 0.28 0.26 0.34
シャープレシオ5年 0.52 0.46 0.46 0.55
シャープレシオ10年 0.60 0.56
標準偏差1年 25.02 25.01 23.23 21.91
標準偏差3年 30.00 30.30 29.86 28.92
標準偏差5年 25.18 25.56 24.44 24.55
標準偏差10年 23.31 22.38

 

長期で見るとDIAMベトナム株式ファンドにはアンダーパフォームしていますが、他投信よりは高いリターンを出しています。

また、値動きの大きさを表す標準偏差も高い数値となっており、まさにハイリスク・ハイリターンと言えるでしょう。

ただ、他の投資信託もそれなりに高いリスク水準となっています。

 

過去3年のリターン年率9.57%と標準偏差30.00から考えられる今後1年の値動きは、統計的に以下の範囲で収まることが想定されます。

 

68.2%の確率で
9.57% – 30.00% (▲20.43%) ~ 9.57%+30.00%(+39.57%)

95%の確率で
9.57% – 30.00×2% (▲50.43%) ~ 9.57%+30.00%×2(+69.57%)

 

50%以上の下落があり得ることも頭に入れておいた方がよいでしょう。

 

ベトナム成長株インカムファンドの高い手数料

新興国のアクティブ型投資信託は、そもそも銘柄を取引する際の手数料や、為替の手数料が両側で発生するため、手数料が高くなる傾向にあります。

 

ベトナム成長株インカムファンドも例外ではなく、

購入手数料:3.3%(税込)
信託手数料:1.88% (税込)

という高い水準になっています。

 

この手数料に見合った高いリターンが得られるのであれば納得感がありますが、そうでなければ納得できない水準です。

 

ベトナム成長株インカムファンドのまとめ

ベトナム成長株インカムファンドはベトナム株式指数と同等の成績を収めています。

ベトナム株には外国人投資規制があり、外国人が取引できない銘柄が多く存在する中で指数と同程度のリターンを実現しているのは、優秀であると言えるでしょう。

 

手数料が高いのが難点ではありますが、ベトナム株式市場に投資を行うのであれば優良な投資先であると言えます。

 

しかし、ベトナム株式市場自体の魅力はあまり高くないため、その点を十分に留意した上で投資するかしないかを考えられた方がよいでしょう。

 

 

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昨今新興国の勢いは留まるところを知らず、世界のGDPに占める比率は50%近くに達し、更に高い成長率を維持して世界経済の中で存在感を年々高めています。

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先進国と新興国の経済成長率の差

しかし、2010年代は先進国株が堅調に推移したため、新興国企業は収益を伸ばしているにもかかわらず株価は低迷していました。
結果的に新興国株式の割安度は高まりつづけています。

新興国株式は割安

現在はいわばマグマが溜まっている状態で、2020年代は2000年代に堅調だった新興国株の時代が再び来ると想定されています。

とはいえ適当に選んだ新興国に投資しただけでは大きなリターンを得ることはできません。
新興国の中には投資環境が整っていない国や政治的に不安定な国が数多く存在しているからです。

新興国投資で大きなリターンを得るためには、

✔︎ 成長力・企業成長力が高い
✔︎ 株価が上昇するのに適した経済水準
✔︎ 株価が割安
✔︎ 現地の情報が得られる敏腕ファンドマネージャーが銘柄を厳選

などといった条件を満たす必要があります。

特に最後の観点が抜け落ちがちなのですが、やはり腕利きのファンドマネージャーが運用しないとなかなか市場平均を上回る高いリターンを望むことができません。

いわゆる大企業が運用する投資信託はマネージャーがサラリーマンとして雇われの身であり、結果にコミットするという観点では物足りない部分があります。

そのため、私は運用を任せるのであれば本物のプロとして己の腕一本でのし上がっているヘッジファンドが効果的であると考えています。

以下では長年新興国株投資を含めて投資を行なってきた私の経験や知見からヘッジファンドを含めておすすめできるファンドをお伝えしています。

新興国投資で大きなリターンを得たいと考えられている方は参考にしていただければと思います。

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