中国投資信託・ETF

中国株厳選で評判の「三菱UFJチャイナオープン」の先行きは暗い?運用成績と見通しを解説する。

三菱UFJチャイナオープンサムネイル

資産運用を考えている人の中には「中国」への投資を検討している人が多いのではないでしょうか。

また、中国への投資を考えるのであれば、会社員の方であればまず投資信託を検討すると思います。

 

中国株全体については以下の記事で論じています。

その中でも投資信託を購入する場合、つまり企業の運用のプロに任せる場合は、

どのくらいのリターンが実際に見込まれるのでしょうか?

 

今回は中国株投信の「三菱UFJチャイナオープン」

の運用状況と、今後の見通しを解説していきたいと思います。

 

その他の中国投資信託については以下で分析をしているので参考にしてみてくださいね。

 

 

 

三菱UFJチャイナオープン- 概要と運用方針 –

三菱UFJチャイナオープンは海外アジアの株式を投資対象としています。

主要投資対象の市場は以下の通りです。

三菱UFJチャイナオープンの投資対象

参照:交付目論見書

 

中国市場だけではなく、香港取引所でも投資を行なっていますね。

2021年6月30日現在の組入上位銘柄を見てみましょう。

 

順位 銘柄名 国/地域 セクター 比率(%)
1  TENCENT HOLDINGS LTD 香港 メディア・娯楽 7.9
2 AIA GROUP LTD 香港 保険 7.7
3 ALIBABA GROUP HOLDING-SP ADR アメリカ 小売 6.7
4 SHENZHOU INTERNATIONAL GROUP 香港 耐久消費財・アパレル 6.3
5 WUXI BIOLOGICS CAYMAN INC 香港 医薬品・バイオテクノ・ライフ 6.2
6 GDS HOLDINGS LTD – ADR アメリカ ソフトウェア・サービス 6.1
7 SHENZHEN INOVANCE TECHNOLO-A 中国 資本財 5.7
8 AIER EYE HOSPITAL GROUP CO-A 中国 ヘルスケア機器・サービス 5.3
9 TAIWAN SEMICONDUCTOR MANUFAC 台湾 半導体・半導体製造装置 4.3
10 KWEICHOW MOUTAI CO LTD-A 中国 食品・飲料・タバコ 3.7

参照:月次レポート

 

やはり他の中国投信と同様にテンセント、アリババの比率が高いですね。

     

    では具体的な運用成績はどうなっているのでしょう。

     

    三菱UFJチャイナオープンの運用成績・パフォーマンス

    三菱UFJチャイナオープンはベンチマークを設定していませんので、

    基準価額とトータルリターンをみていきます。

    基準価額とトータルリターンの見方については以下の記事を参考にしてみてくださいね。

     

    以下は基準価額の推移です。

    三菱UFJチャイナオープンの基準価額推移

    参照:月次レポート

     

    2010年前後は低迷していましたが、ここ最近は中国株の好調と同じくして好調に推移しています。

     

    では、具体的に各種指標を見ていきましょう。

    1年 3年
    (年率)
    5年
    (年率)
    10年
    (年率)
    トータルリターン 37.73% 13.64% 17.73% 11.51%
    カテゴリー 36.53% 14.15% 16.60% 10.93%
    標準偏差 16.62 22.47 18.74 22.07
    カテゴリー 17.96 22.07 18.68 22.79
    シャープレシオ 2.27 0.61 0.95 0.52
    カテゴリー 2.04 0.63 0.89 0.48
    ファンド数 46本 38本 34本 33本

     

    他中国投信同様コロナ影響からの回復で直近1年は大きなリターンとなっています。

    この1年はご祝儀相場ととらえて割り引いて考える必要があるでしょう。

    10年では11.51%ですので概ねこの程度が適正リターンと言えるでしょう。

     

    過去10年をベースとしたリターン11.51%と標準偏差22.07%と言う数字から今後1年間に想定されるリターンは以下の通りとなります。

     

    【68.2%の確率で以下のリターンの範囲で収まる】
    ▲10.56%(11.51% – 22.07%)〜 33.58%(11.51% + 22.07%)

    【95%の確率で以下のリターンの範囲で収まる】
    ▲32.63%(11.51% – 22.07%×2)〜 55.65%(11.51% + 22.07%×2)

    【99.7%の確率で以下のリターンの範囲で収まる】
    ▲54.70%(11.51% – 22.07%×3)〜 77.72%(11.51% + 22.07%×3)

     

    50%以上の下落を見せる可能性があることも十分頭にいれておきましょう。

    こうして数字を見るとかなりハイリスク・ハイリターンであることが分かりますね。

     

    また、ここで1つ注意しなければならないのは、購入手数料は加味されていないという点です。

    従い、実際のパフォーマンスはこれよりも低くなります。

     

    これだけでは中国株投資信託の比較は不完全ですので、同じ分類の中国株投資信託と比較してみましょう。

     

    他の中国株投資信託との比較

    今回は以下の中国株投資信託と比較をします。

    • UBS中国株ファンド
    • HSBCチャイナオープン
    • 三井住友ニューチャイナファンド

    基準価額、純資産は 2021年07月21日 現在
    トータルリターン等評価情報は 2021年06月30日 現在

    ファンド名 三菱UFJ
    チャイナオープン
    三井住友
    ・ニュー・チャイナ
    ・ファンド
    UBS
    中国株式ファンド
    新成長
    中国株式ファンド
    販売手数料 3.3% 3.3% 3.3% 3.3%
    信託報酬等(税込) 1.67% 1.98% 1.97% 1.76%
    トータルリターン1年 37.73% 32.53% 19.31% 37.97%
    トータルリターン3年(年率) 13.64% 13.10% 12.20% 15.86%
    トータルリターン5年(年率) 17.73% 16.52% 22.60% 18.23%
    トータルリターン10年(年率) 11.51% 11.15% 15.21% 11.97%
    シャープレシオ1年 2.27 1.87 1.17 2.39
    シャープレシオ3年 0.61 0.63 0.61 0.75
    シャープレシオ5年 0.95 0.94 1.29 1.00
    シャープレシオ10年 0.52 0.52 0.71 0.53
    標準偏差1年 16.62 17.43 16.47 15.89
    標準偏差3年 22.47 20.82 20.07 21.21
    標準偏差5年 18.74 17.52 17.51 18.29
    標準偏差10年 22.07 21.49 21.41 22.60

     

    長期の成績でみるとUBS中国株式ファンドが非常に高い成績になっています。

    ただどの投信も似たり寄ったりで高いリターンを上げているとは言い難いですね。

     

    三菱UFJチャイナオープンの高い手数料

    すでに投資先としては選びにくい三菱UFJチャイナオープンですが、

    手数料を最後に確認しておきましょう。

     

    三菱UFJチャイナオープンの購入手数料は3.3%(税込)ですね。

    中国株式で運用する投資信託と購入手数料の相場は変わりません。

    一般的な投資信託のアクティブ型とも手数料は同様です。

     

    信託報酬は年率で1.67%(税込)となります。

    上記比較した他投信よりは低いですが、日米投信と比較するととても高い水準にありますね。

    日米の公募投信のコスト比較

    参照:金融庁

     

    やはり新興国株式の投資信託は高い水準となってしまいます。

    運用成績と比較してしまうと、投資するには手数料面も厳しいと言わざるを得ませんね。

     

    三菱UFJチャイナオープンのまとめ

    三菱UFJチャイナオープンは、今後株価上昇が期待される「中国株」を厳選して投資する投資信託です。

    しかし、投資運用するのはサラリーマンであり、「プロ」とは言い難いです。

    私は大きなリターンを得たいのであれば、「プロ」に任せるべきと考えています。

     

    もし魅力的な投資先を探しているのであれば、私が独自で作成しているランキング記事でおすすめ投資先を紹介していますので、参考にしてみてくださいね。

     

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    新興国投資信託

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    当然、経済成長に伴って企業の収益成長率も世界の成長率を大きく上回っています。

    先進国と新興国の経済成長率の差

    しかし、2010年代は先進国株が堅調に推移したため、新興国企業は収益を伸ばしているにもかかわらず株価は低迷していました。
    結果的に新興国株式の割安度は高まりつづけています。

    新興国株式は割安

    現在はいわばマグマが溜まっている状態で、2020年代は2000年代に堅調だった新興国株の時代が再び来ると想定されています。

    とはいえ適当に選んだ新興国に投資しただけでは大きなリターンを得ることはできません。
    新興国の中には投資環境が整っていない国や政治的に不安定な国が数多く存在しているからです。

    新興国投資で大きなリターンを得るためには、

    ✔︎ 成長力・企業成長力が高い
    ✔︎ 株価が上昇するのに適した経済水準
    ✔︎ 株価が割安
    ✔︎ 現地の情報が得られる敏腕ファンドマネージャーが銘柄を厳選

    などといった条件を満たす必要があります。

    特に最後の観点が抜け落ちがちなのですが、やはり腕利きのファンドマネージャーが運用しないとなかなか市場平均を上回る高いリターンを望むことができません。

    いわゆる大企業が運用する投資信託はマネージャーがサラリーマンとして雇われの身であり、結果にコミットするという観点では物足りない部分があります。

    そのため、私は運用を任せるのであれば本物のプロとして己の腕一本でのし上がっているヘッジファンドが効果的であると考えています。

    以下では長年新興国株投資を含めて投資を行なってきた私の経験や知見からヘッジファンドを含めておすすめできるファンドをお伝えしています。

    新興国投資で大きなリターンを得たいと考えられている方は参考にしていただければと思います。

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