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「深セン・イノベーション株式ファンド(1年決算型)」の株価推移は好調?人気の投資信託の運用成績・見通しを徹底評価!

深セン・イノベーション株式ファンサムネイル

資産運用を考えている人の中には「中国」への投資を検討している人が多いのではないでしょうか。

また、中国への投資を考えるのであれば、会社員の方であればまず投資信託を検討すると思います。

 

中国株全体については以下の記事で論じています。

その中でも投資信託を購入する場合、つまり企業の運用のプロに任せる場合は、

どのくらいのリターンが実際に見込まれるのでしょうか?

 

今回は中国株投信の人気商品「深セン・イノベーション株式ファンド」

の運用状況と、今後の見通しを解説していきたいと思います。

 

その他の中国投資信託については以下で分析をしているので参考にしてみてくださいね。

 

深セン・イノベーション株式ファンド- 概要と運用方針 –

深セン・イノベーション株式ファンドは海外アジアの株式を運用するファンドですね。

中国のシリコンバレーと呼ばれている「深セン」のイノベーション企業に積極的に投資するという、

非常に興味深いファンドです。

 

深セン・イノベーション株式ファンドの投資形態はファミリーファンド型となっており、

他でも分析している以下の中国株投資ファンドとほぼ同様の形となっています。

 

 

スキームは以下の通りとなっています。

深セン・イノベーション株式ファンドの運用スキーム

参照:交付目論見書

 

一般投資家は深センイノベーション株式ファンドに投資し、深センイノベーション株式ファンドはマザーファンドに出資、

マザーファンドは「深セン証券取引所」の上場企業の株式に投資し、運用をしています。

運用プロセスは以下の通りとなっています。

深セン・イノベーション株式ファンドの運用プロセス

参照:交付目論見書

 

投資プロセスはシンプルで、投資候補を絞り込み、パフォーマンスをモニタリングしながら修正を加えていくものです。

イノベーション企業の絞り込みはなかなか面白いですね。

 

開発力、人材及び経営の質なども調査項目に入っています。

調査には当たり前の項目ですが、ベンチャー企業に投資する上では重点的に見ていかなければならないポイントですね。

組入上位銘柄は以下の通りになっています(2021年6月30日現在)。

順位 銘柄名 市場 セクター 比率(%)
1 コンテンポラリー・アンペレックス・テクノロジー 深セン市場 創業板 資本財・サービス 4.2
2 イースト・マネー・インフォメーション 深セン市場 創業板 金融 3.7
3 チョンチン・ジーフェイ・バイオロジカル 深セン市場 創業板 ヘルスケア 3.5
4 ラクスシェア・プレシジョン 深セン市場 メインボード 情報技術 3.3
5 ナウラ テクノロジー 深セン市場 メインボード 情報技術 2.9
6 ビーワイディー 深セン市場 メインボード 一般消費財・サービス 2.7
7 ウーシー・リード・インテリジェント 深セン市場 創業板 情報技術 2.4
8 ウーシー・アプテック 香港市場 ヘルスケア 2.3
9 ロンギ・グリーン・エナジー 上海市場 メインボード 情報技術 2.3
10 ユンナン・エナジー・ニューマテリアル 深セン市場 メインボード 素材 2.3

参照:マンスリーレポート

 

他中国株投資信託とはやはり異なり、騰訊やアリババなどのメジャー株ではなく、テクノロジー企業や一般消費財、ヘルスケアなどライフスタイル方面のベンチャー企業に投資を行なっています。

では実際の運用状況はどうなっているのでしょう。

 

深セン・イノベーション株式ファンドの運用成績・パフォーマンス

深セン・イノベーション株式ファンドにはベンチマークはないので今回は基準価額を見ていきましょう。

以下は深セン・イノベーション株式ファンドの基準価額の推移です。

深セン・イノベーション株式ファンドの基準価額推移

参照:マンスリーレポート

 

2017年の設定来2020年初頭頃まで10,000円を割り込んで推移していました。

その後は順調に推移してコロナ影響で一時期大きく下落しています。

直近はコロナ前の水準まで回復しています。

 

他の中国株投資信託との比較

ではこのパフォーマンスは他中国株投資信託と比べてどうなのでしょうか。

10,000円を基準価額としている以下の投資信託及びインデックスと比較してみましょう。

  • 三井住友ニューチャイナファンド
  • UBS中国株式ファンド
  • MSCI中国

基準価額、純資産は 2021年07月21日 現在
トータルリターン等評価情報は 2021年06月30日 現在

ファンド名 深セン・イノベーション株式ファンド(1年決算型) 三井住友・ニュー・チャイナ・ファンド UBS 中国株式ファンド MSCI中国(配当込、円ベース)
販売手数料 3.3% 3.3% 3.3%
信託報酬等(税込) 1.71% 1.98% 1.97%
トータルリターン1年 51.14% 32.53% 19.31% 32.13%
トータルリターン3年(年率) 31.97% 13.10% 12.20% 11.50%
トータルリターン5年(年率) 16.52% 22.60% 19.01%
トータルリターン10年(年率) 11.15% 15.21% 11.58%
シャープレシオ1年 2.10 1.87 1.17
シャープレシオ3年 1.06 0.63 0.61
シャープレシオ5年 0.94 1.29
シャープレシオ10年 0.52 0.71
標準偏差1年 24.36 17.43 16.47
標準偏差3年 30.09 20.82 20.07
標準偏差5年 17.52 17.51
標準偏差10年 21.49 21.41

 

 

コロナショック後はハイテク産業が世界的に隆盛をきわめたことが追い風となっています。

ここまでのリターンは他投信に比して好調と言ったところでしょうか。

 

ただし他投信に比してまだ設定から間もないためこれからの成績は不透明です。

現に投資のリスクを表す標準偏差は3年で30.09と他投信に比してかなり大きな数字となっています。

これから大きく下落する可能性があることも頭に入れておくべきでしょう。

 

深セン・イノベーション株式ファンドの高い手数料

最後に深センイノベーション株式ファンドの手数料を確認しておきましょう。

深センイノベーション株式ファンドの購入手数料は3.3%(税込)となります。

 

中華圏株式ファンドは3.85%(税込)と高い水準にありましたが、

深センイノベーション株式ファンドは三井住友ニューチャイナファンド、UBS中国株式ファンドと同様の水準となります。

 

信託報酬は年率で1.71%(税込)となり、こちらは他中国株投資信託よりも低い水準になります。

 

しかし一般的なアクティブ型の国内投資信託よりも高い水準にありますね。

参考までに以下は金融庁が発表している手数料比較です。

日米の公募投信のコスト比較

参照:金融庁

 

やはり海外の、それも深センのベンチャー投資がメインになってきますので、手数料は調査費用や人件費などを考えるとどうしても高い水準となってしまいますよね。

 

深セン・イノベーション株式ファンドのまとめ

深センイノベーションファンドについて見てきました。

株価上昇が期待されるテクノロジー銘柄を中心に中国株を厳選して投資運用しており、今のところ他投信に比べて高いリターンを上げています。

しかし、運用者がサラリーマンである以上、徐々に他投信と同水準に収束すると思われます。

 

もし魅力的な投資先を探しているのであれば、私が独自で作成しているランキング記事をご覧ください。

そちらではおすすめ投資先を紹介していますのでぜひ参考にしてみてくださいね。

資産を大きく増やすのに適した今まさに飛躍の時を迎える投資先!
新興国投資信託

おすすめファンドランキング
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先進国と新興国の経済成長率の差

しかし、2010年代は先進国株が堅調に推移したため、新興国企業は収益を伸ばしているにもかかわらず株価は低迷していました。
結果的に新興国株式の割安度は高まりつづけています。

新興国株式は割安

現在はいわばマグマが溜まっている状態で、2020年代は2000年代に堅調だった新興国株の時代が再び来ると想定されています。

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新興国投資で大きなリターンを得るためには、

✔︎ 成長力・企業成長力が高い
✔︎ 株価が上昇するのに適した経済水準
✔︎ 株価が割安
✔︎ 現地の情報が得られる敏腕ファンドマネージャーが銘柄を厳選

などといった条件を満たす必要があります。

特に最後の観点が抜け落ちがちなのですが、やはり腕利きのファンドマネージャーが運用しないとなかなか市場平均を上回る高いリターンを望むことができません。

いわゆる大企業が運用する投資信託はマネージャーがサラリーマンとして雇われの身であり、結果にコミットするという観点では物足りない部分があります。

そのため、私は運用を任せるのであれば本物のプロとして己の腕一本でのし上がっているヘッジファンドが効果的であると考えています。

以下では長年新興国株投資を含めて投資を行なってきた私の経験や知見からヘッジファンドを含めておすすめできるファンドをお伝えしています。

新興国投資で大きなリターンを得たいと考えられている方は参考にしていただければと思います。

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