〜2020年台に再び飛翔の時を迎える新興国〜

新興国株式投資で大きく資産を増やそう!

インド投資信託・ETF

直近低リターン・ハイリスクの「新光ピュア・インド株式ファンド」は高い手数料で投資先として適格とは言い難い?

インドの投資信託についてはあらゆる会社が組成して運用を行っています。

インドの指数であるSENSEX指数やNifty指数に連動するように組成されたパッシブ型の商品は、

ETFのみで投資信託はアクティブ型の投資信託しか組成されていません。

 

アクティブ型の投資信託というのは指数に対してプラスのリターンを確保することを目指して、

綿密な調査と銘柄選定を行う投資信託のことです。

 

今までインドの投資信託については以下のように分析してきました。

 

 

今回はインドの投資信託シリーズとして、

新光ピュア・インド株式ファンドを詳しく分析していきたいと思います。

 

新光ピュア・インド株式ファンドってどんな投資信託?

新光ピュア・インド株式ファンドはAsset Management Oneによって運用されています。

しかし、実質的な運用はTATAグループの投資信託関連会社が運用を担当しています。

 

TATAグループの中核企業であるTATAモーターについては、おすすめできる銘柄なので分析しておりますので、

興味のある方はご覧頂ければと思います。

 

話を本題に戻しまして、新光ピュア・インド株式ファンドは複数のファンドに投資を行うファンド・オブ・ファンズ形式で運用されています。

新光ピュア・インド株式ファンドの運用スキーム

参照:交付目論見書

 

ファンド・オブ・ファンズといっても90%以上はTATAグループの運用ファンドへの投資となっています。

一部の待機資金を国内の公社債投資ファンドに遊ばせておくのも勿体ないので預けておくという形式をとってるわけです。

 

コラム:何故新光ピュア・インド株式ファンドは複雑な投資形態をとっているのかを分析

ここで一つの疑問がわいてきます。

何故、以下のようにややこしい投資形態をとっているのかという点です。

 

新光ピュア・インド株式ファンド
↓↓
TATA・インディアン・オポテュニティーズ・ファンド・ジャパンファンド投資証券(米ドル建て)
【以下TIOFと呼びます】
↓↓
TATA・オフショア・インディア・オポテュニティーズ・スキーム受益証券(インドルピー建て)
【以下TOIOSと呼びます】

 

まず一つ目は直接TIOFを買えればいいのでは?

という疑問です。

 

日本の個人投資家が日本にいながら直接投資をする方法が現在ありません。

新光ピュア・インド株式ファンドを通じて多少手数料が高くても(後述)間接的に投資をすることができないのです。

 

二つ目に何故TIOFは更に同じグループであるTOIOSを通しているのかという点です。

目論見書では説明されていませんが、おそらく確からしい理由を私の視点で紐解きたいと思います。

 

インドの株式は依然として直接投資するのはインド国内の証券会社を通じる必要があります。

日本の証券会社で購入できるインドの銘柄は預託証券という仕組みを使って米国市場を通じて間接的に投資するのに留まっています。

 

インドの個別株に直接投資を行う箱としてTOIOSを箱として用意します。

運用によって得た利益をインド国内にキャピタルゲイン税として支払うのを回避する為に、

タックスヘイブンのモーリシャスに籍を置いているTIOFを介しているのだと想定されます。

 

 

新光ピュア・インド株式ファンドのリターン(利回り)を比較分析

新光ピュア・インド株式ファンドは市場平均に対してプラスのリターンを求めるアクティブ型の投資信託です。

つまりインデックスに対してどれだけのリターンを確保できているか、

他の投資信託に対してどれだけのパフォーマンスを出しているかが重要となってきます。

 

以下、新生UTIインド株ファンド、ノムラ・インド・フォーカスとインドの指数として頻繁に用いられる、

MSCIインド指数との比較したチャートをご覧下さい。

新光ピュア・インド株式ファンドのチャート比較

参照:MORNINGSTAR

 

新生UTIインドファンドやノムラ・印度・フォーカスに比べて低いリターンであるばかりではなく、

MSCIインド指数に対してもアンダーパフォームしているのです。

 

指数に対しても負けているというのはアクティブ型の投資信託としては納得できる成績ではありませんね。

それではもう少し長期のデータも含めて数字で確認していきましょう。

 

トータルリターン等評価情報は 2021年02月28日 現在

ファンド名 新光 ピュア・
インド株式ファンド
新生・UTI
インドファンド
(ノムラ・アジア)
ノムラ・印度・
フォーカス
MSCIインド
配当込、円ベース
運用会社名 アセマネOne 新生 野村 --
基準価額 14,091円 26,457円 22,299円 --
純資産 25,816 百万円 30,577 百万円 57,567 百万円 --
トータルリターン1年 15.72% 26.68% 11.46% 25.68%
トータルリターン3年(年率) 4.72% 12.38% 1.30% 8.20%
トータルリターン5年(年率) 10.93% 17.54% 13.51% 13.01%
トータルリターン10年(年率) 8.45% 14.54% 9.68% 8.75%
シャープレシオ1年 0.41 0.65 0.27 --
シャープレシオ3年 0.19 0.44 0.05 --
シャープレシオ5年 0.50 0.73 0.54 --
シャープレシオ10年 0.35 0.59 0.37 --
標準偏差1年 38.43 41.24 43.27 --
標準偏差3年 25.48 28.37 29.04 --
標準偏差5年 21.75 23.97 24.91 --
標準偏差10年 23.90 24.75 26.27 --

 

直近になればなるほど、リターンが他のファンドや指数に対してアンダーパフォームしているのが見て取れます。

特に直近の1年はMSCIインド指数のリターンが8.29%なのに対して、1.83%という体たらくとなっております。

 

新光ピュア・インド株式ファンドのリスク(標準偏差)を比較分析

リターンに続いてリスクについても紐解いていきましょう。

投資におけるリスクは価格が下落する可能性ではなく、『価格のブレ幅』のことをさします。

以下のファンドAとファンドBは同じリターンですが、

どちらが不安なく投資することが出来るでしょうか。

 

投資のリスク

 

価格の上下動が激しいファンドBのほうがリスクが高く、

同じリターンを挙げているファンドAに比べて保有している間不安がつきまとうでしょう。

 

この価格のブレの幅のことを標準偏差といいます。

 

平均リターンが20%(年率)、リスク(=標準偏差)が20%(年率)の指し示す意味をみていきましょう。

1年後のリターンが以下のようにおさまります。

 

【68.2%の確率】

平均リターンから上下1標準偏差±20%である0%~40%の範囲に収まります。

 

【95%の確率】

平均リターンから上下2標準偏差±20%である▲20%~60%の範囲に収まります。

 

リターンとリスクの考え方

 

では新光ピュア・インド株式ファンドのリターンとリスクを考えてみましょう。

 

トータルリターン等評価情報は 2021年02月28日 現在

ファンド名 新光 ピュア・
インド株式ファンド
新生・UTI
インドファンド
(ノムラ・アジア)
ノムラ・印度・
フォーカス
MSCIインド
配当込円ベース
販売手数料 3.3% 3.85% 3.3% --
信託報酬等(税込) 2.06% 1.95% 1.93% --
トータルリターン1年 15.72% 26.68% 11.46% 25.68%
トータルリターン3年
(年率)
4.72% 12.38% 1.30% 8.20%
トータルリターン5年
(年率)
10.93% 17.54% 13.51% 13.01%
トータルリターン10年
(年率)
8.45% 14.54% 9.68% 8.75%
シャープレシオ1年 0.41 0.65 0.27 --
シャープレシオ3年 0.19 0.44 0.05 --
シャープレシオ5年 0.50 0.73 0.54 --
シャープレシオ10年 0.35 0.59 0.37 --
標準偏差1年 38.43 41.24 43.27 --
標準偏差3年 25.48 28.37 29.04 --
標準偏差5年 21.75 23.97 24.91 --
標準偏差10年 23.90 24.75 26.27 --

 

 

5年の平均リターン4.45%(年率)と5年の平均リスク(=標準偏差)18.30%(年率)から想定される1年後のリターンは以下となります。

 

【68.2%の確率】

10.93% – 21.75% (▲10.82%) ~ 10.93%+21.75%(+32.68%)

【95.0%の確率】

10.93% – 21.75% ×2 (▲32.57%) ~ 10.93%+21.75%×2(+54.43%)

 

大きなリターンを見込める半面、大きなマイナスも覚悟する必要がありますね。

インドの投資信託としては高いパフォーマンスを挙げているわけではないので、

相対的に低リターン高リスクの投資信託であるということができるでしょう。

 

新光ピュア・インド株式ファンドの高い手数料

 

新光ピュア・インド株式ファンドの手数料は他のインドの投資信託と同じく、

高い手数料形態となっています。

 

TIOFとTOIOSに間接的に投資をしている為、手数料が高くなっているのです。

購入手数料:3.30%
信託手数料:2.06% (年率)

となっているので、購入した初年度でいうと5.28%もの手数料が発生します。

 

インドの投資信託の中では特別高いというわけではありませんが、

アクティブ型の投資信託の中でも高水準であることはいうまでもありませんね。

 

新光ピュア・インド株式ファンドのまとめ

 

新光ピュア・インド株式は直接的な運用はインドのTATA財閥によって運用されているインドのアクティブ型投資信託です。

MSCIインド指数や新生UTIインドファンド、ノムラ・印度・フォーカスよりも低いパフォーマンスとなっている。

 

特に直近1年間は低い成績となっている点が懸念されるところである。

また、そもそもインド株式市場自体が割高水準となっているので、

現時点での投資は考え直した方がよいでしょう。

資産を大きく増やすのに適した今まさに飛躍の時を迎える投資先!

新興国投資信託

 

おすすめファンドランキング

 

昨今新興国の勢いは留まるところを知らず、世界のGDPに占める比率は50%近くに達し、更に高い成長率を維持して世界経済の中で存在感を年々高めています。

 

当然、経済成長に伴って企業の収益成長率も世界の成長率を大きく上回っています。

先進国と新興国の経済成長率の差

 

しかし、2010年代は先進国株が堅調に推移したため、新興国企業は収益を伸ばしているにもかかわらず株価は低迷していました。
結果的に新興国株式の割安度は高まりつづけています。

新興国株式は割安

 

現在はいわばマグマが溜まっている状態で、2020年代は2000年代に堅調だった新興国株の時代が再び来ると想定されています。

とはいえ適当に選んだ新興国に投資しただけでは大きなリターンを得ることはできません。
新興国の中には投資環境が整っていない国や政治的に不安定な国が数多く存在しているからです。

 

新興国投資で大きなリターンを得るためには、

✔︎ 成長力・企業成長力が高い
✔︎ 株価が上昇するのに適した経済水準
✔︎ 株価が割安
✔︎ 現地の情報が得られる敏腕ファンドマネージャーが銘柄を厳選

などといった条件を満たす必要があります。

特に最後の観点が抜け落ちがちなのですが、やはり腕利きのファンドマネージャーが運用しないとなかなか市場平均を上回る高いリターンを望むことができません。

いわゆる大企業が運用する投資信託はマネージャーがサラリーマンとして雇われの身であり、結果にコミットするという観点では物足りない部分があります。

そのため、私は運用を任せるのであれば本物のプロとして己の腕一本でのし上がっているヘッジファンドが効果的であると考えています。

 

以下では長年新興国株投資を含めて投資を行なってきた私の経験や知見からヘッジファンドを含めておすすめできるファンドをお伝えしています。

新興国投資で大きなリターンを得たいと考えられている方は参考にしていただければと思います。

 

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