〜2020年台に再び飛翔の時を迎える新興国〜

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インド投資信託・ETF

HSBCインドオープンの今後の見通しは?基準価額など多方面から徹底評価!

今回は最近評判のインド投資信託「HSBCインドオープン」を見ていきます。

 

以前、インドの投資信託をランキングに纏めました。

 

すると有難いことに読者の方から、投資している「HSBCインドオープン」についても分析してほしいという要望がありました。

実際のところHSBCインドオープンは良い投資先なのか気になっているとのことです。

 

そこで今回はHSBCインドオープンについて徹底的に解剖して分析していきたいと思います!

インドのファンダメンタルズや為替・株式市場全体の見通しについては以下記事に纏めています。

基礎的なインド株式市場についての情報を知りたいという方はぜひご覧ください。

 

 

HSBCインドオープン- 運用方針とベンチマーク -

HSBCインドオープンは文字通りHSBCによって運用されているアクティブ型の投資信託です。

アクティブ型の投資信託というのは、目標とするベンチマーク(例:TOPIX)を上回るリターンの確保を目指す投資信託です。

 

例えばある投資信託がベンチマークをTOPIXに設定していた場合を考えてみましょう。

TOPIXが2%上昇している時に4%上昇していれば優秀な成績を残しているということができます。

またTOPIXが▲2%下落しているときに0%で抑えているのも優秀な成績と言えるのです。

 

HSBCインドオープンがベンチマークとしている指数はS&P/IFC Investable Indiaです。

インドといえばSENSEX指数かNifty50指数が有名ですが、同指数は以下のように説明されています。

 

※S&P/IFC Investable Indiaとは、インドの非居住者がインド株式への投資を行うことを前提として、時価総額、流動性や非居住者に対する
各種投資制限(個別株、業種等)等を考慮し算出された時価総額加重平均インデックスです。
当ファンドのベンチマークとしては、同指数を委託会社が円換算した数値を使用しております。

(引用:HSBCインドオープン 運用報告書)

 

インド株式には非居住者である外国人には投資できない銘柄や業種があります。

S&P/IFC Investable Indiaはそのような制限を前提として構築された指数ということです。

そこがSENSEXやNifty50指数などの何の制限もなく構築された指数とは異なる点です。

 

HSBCインドオープンの運用成績対ベンチマーク

HSBCインドオープンの運用成績はどうでしょうか。

HSBCインドオープンはアクティブ型投資信託なのでベンチマークに対してどれだけのリターンを出すかが重要になります。

以下HSBCインドオープンとベンチマークの運用成績の差をご覧ください。

HSBCインドオープンのチャート推移

参照:月次レポート

 

ベンチマークであるS&P/IFC Investable Indiaに対して圧倒的にアンダーパフォームしているのが一目で分かります。

13年頃から徐々に差が広がり、直近はさらに差が大きく広がっているのが気になりますね。

 

以下期間別騰落率(税前)のデータもご覧ください。

ファンド ベンチマーク
1ヶ月 5.9% 7.7%
3ヶ月 -7.2% -3.9%
6ヶ月 -7.8% -5.3%
1年 -2.5% 0.9%
3年 22.5% 36.0%
設定来 127.6% 367.6%

※ 基準価額の騰落率は税引前分配金を再投資したものとして計算しています。

 

全ての期間でベンチマークを下回る成績となっています。

期間を遡るにつれてベンチマークに対して圧倒的にマイナスの成績となっているのも気になります。

特に設定来では3倍近い差がついているのは大きすぎる差ですね。

 

最新の2021年5月31日時点での組入上位10銘柄は以下となっています。

業種 銘柄 比率(%)
1 ソフトウェア・サービス インフォシス 9.7
2 エネルギー リライアンス・インダストリーズ 9.2
3 銀行 ICICI銀行 7.7
4 銀行 アクシス銀行 5.9
5 ソフトウェア・サービス HCLテクノロジーズ 4.6
6 銀行 HDFC 4.1
7 銀行 HDFC銀行 3.8
8 資本財 ラーセン・アンド・トゥプロ 3.6
9 医薬品・バイオテクノロジー
・ライフサイエンス
サン・ファーマシューティカル・インダストリーズ 3.2
10 銀行 インドステイト銀行 3.0

参照:HSBCインドオープン月報

 

上位銘柄の銀行セクターだけで約25%となっていますが、それがアンダーパフォームの主因となっていると言えるでしょう。

というのも現在インドの銀行セクターは不良債権問題を抱えているからです。

不良債権問題の背景には、印中銀が企業や個人の倒産を防ぐため、20年3月末に銀行融資の元利支払いを猶予する措置を導入したことが挙げられます。

この措置は銀行に一定の返済期間が過ぎても不良債権とみなさなくてもよい緩和策です。

しかし、これらは20年度に限った施策であり、21年度には抑制されてきた不良債権があぶり出されるとの見方があります。

 

そのため銀行セクターはモディノミクスの影響を受ける消費財や素材セクターに比べて今後の見通しは明るくありません。

 

他のインド株投資信託との比較- 相対的にみても低いパフォーマンス -

HSBCインドオープンのパフォーマンスを他のインド株に投資しているアクティブ型投資信託と比較してみましょう。

以下は前回ベスト2に紹介した新生・UTIインドファンドとノムラ・印度・フォーカス、

そして有名なインド株指数であるMSCIインドとの比較です。

HSBCインドオープンのチャート推移

参照:MORNINGSTAR

 

上記は信託報酬は差し引かれていますが購入手数料は引かれていません。

ご覧いただければわかる通り、HSBCインドオープンのパフォーマンスはノムラ・印度・フォーカスをやや上回っていますが、新生UTIインドファンドやMSCIインド指数には劣っています。

 

データ上からもみてみましょう。

基準価額、純資産は 2021年03月26日 現在
トータルリターン等評価情報は 2021年02月28日 現在

ファンド名 HSBC インドオープン 新生・UTI
インドファンド
(ノムラ・アジア)
ノムラ・印度・
フォーカス
MSCIインド
配当込円ベース
トータルリターン1年 19.68% 26.68% 11.46% 25.68%
トータルリターン3年
(年率)
2.43% 12.38% 1.30% 8.20%
トータルリターン5年
(年率)
11.59% 17.54% 13.51% 13.01%
トータルリターン10年
(年率)
4.71% 14.54% 9.68% 8.75%
シャープレシオ1年 0.44 0.65 0.27 --
シャープレシオ3年 0.08 0.44 0.05 --
シャープレシオ5年 0.46 0.73 0.54 --
シャープレシオ10年 0.16 0.59 0.37 --
標準偏差1年 44.82 41.24 43.27 --
標準偏差3年 29.91 28.37 29.04 --
標準偏差5年 25.40 23.97 24.91 --
標準偏差10年 28.56 24.75 26.27 --

 

年数が経てば経つほど他の投資信託並びにMSCI指数をアンダーパフォームしています。

更に注目して頂きたいのが標準偏差の高さです。

 

標準偏差は投資の世界ではリスクとして認識されており、価格変動のブレ幅ということを意味します。

HSBCインドオープンは標準偏差が大きく、高リスクの商品であることをデータが示しています。

 

過去10年の平均リターン年率4.71%とリスク28.56%から今後1年間の期待リターンは、

確率毎に以下のリターンに収まることが想定されます。

 

68.2%の確率で
4.71% – 28.56% (▲23.85%) ~ 4.71%+28.56%(+33.27%)

95%の確率で
4.71% – 28.56%×2 (▲52.41%) ~ 4.71%+28.56%×2(+61.83%)

 

このように分析すると最大50%以上下落することが考えられるリスクの高い商品であるということが出来るでしょう。

さらに気を付けないといけないのは、この成績は手数料を加味する前だということです。

 

HSBCインドオープンの高い手数料

アクティブ型の投資信託は指数に連動することだけを目標とするパッシブ型の投資信託に比べて手数料が高くなる傾向にあります。

なぜなら超過収益を出すためのリサーチに手間と人件費がかかるためです。

 

HSBCインドオープンはアクティブ型投資信託の中でも、非常に高い手数料体系を誇っています。

まず買付手数料が3.78%で、年間発生する手数料は更に年率2.16%となります。

 

つまり初年度は5.94%と実に6%もの手数料が発生してしまうのです。

 

6%の手数料が発生したとしても高いパフォーマンスを挙げていれば文句はありません。

しかし、HSBCインドオープンは手数料が高いにもかかわらずベンチマークに対してアンダーパフォームした成績しか挙げられていません。

そのため投資する価値はありませんね。

 

HSBCインドオープンのまとめ

HSBCインドオープンはインドの指数S&P/IFC Investable Indiaに対してプラスのリターンを目指すアクティブ型の投資信託です。

しかし、残念ながらベンチマークに対して大幅にマイナスのリターンとなっています。

 

また、新生UTIインド株ファンドやノムラ印度フォーカスに対しても大幅にアンダーパフォームしています。

さらにリスク、つまり値動きの荒さも高くなっていますし、成績が全く振るわないにもかかわらず手数料も非常に高くなっています。

そのため投資先としては全くおすすめできない投資信託となっています。

 

新興国投資で大きな利益を獲得したい方は以下のランキングでおすすめファンドを紹介していますので参考にしてみてください!

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おすすめファンドランキング

 

昨今新興国の勢いは留まるところを知らず、世界のGDPに占める比率は50%近くに達し、更に高い成長率を維持して世界経済の中で存在感を年々高めています。

 

当然、経済成長に伴って企業の収益成長率も世界の成長率を大きく上回っています。

先進国と新興国の経済成長率の差

 

しかし、2010年代は先進国株が堅調に推移したため、新興国企業は収益を伸ばしているにもかかわらず株価は低迷していました。
結果的に新興国株式の割安度は高まりつづけています。

新興国株式は割安

 

現在はいわばマグマが溜まっている状態で、2020年代は2000年代に堅調だった新興国株の時代が再び来ると想定されています。

とはいえ適当に選んだ新興国に投資しただけでは大きなリターンを得ることはできません。
新興国の中には投資環境が整っていない国や政治的に不安定な国が数多く存在しているからです。

 

新興国投資で大きなリターンを得るためには、

✔︎ 成長力・企業成長力が高い
✔︎ 株価が上昇するのに適した経済水準
✔︎ 株価が割安
✔︎ 現地の情報が得られる敏腕ファンドマネージャーが銘柄を厳選

などといった条件を満たす必要があります。

特に最後の観点が抜け落ちがちなのですが、やはり腕利きのファンドマネージャーが運用しないとなかなか市場平均を上回る高いリターンを望むことができません。

いわゆる大企業が運用する投資信託はマネージャーがサラリーマンとして雇われの身であり、結果にコミットするという観点では物足りない部分があります。

そのため、私は運用を任せるのであれば本物のプロとして己の腕一本でのし上がっているヘッジファンドが効果的であると考えています。

 

以下では長年新興国株投資を含めて投資を行なってきた私の経験や知見からヘッジファンドを含めておすすめできるファンドをお伝えしています。

新興国投資で大きなリターンを得たいと考えられている方は参考にしていただければと思います。

 

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