〜2020年台に再び飛翔の時を迎える新興国〜

新興国株式投資で大きく資産を増やそう!

インド投資信託・ETF

ハイリスク・ローリターンの「イーストスプリング ・インド株式オープン」を徹底評価。手数料が高いのに指数に対してもアンダーパフォーム...。

インドについては注目の新興国であるということもあり、ファンダメンタル・為替・株式市場の概況を詳しく行ってきました。

 

更に数多組成されているインドを投資対象とする投資信託とETFについても分析をしていきました。

 

今回はインド投資信託シリーズとしてイーストスプリング ・インド株式オープンを徹底解剖していきたいと思います。

 

イーストスプリング ・インド株式オープンってどんな投資信託?

イーストスプリング・インド株式オープンはモーリシャス籍の投資法人である、

イーストスプリング・アセットマネジメントによって運用されているインドの投資信託です。

 

イーストスプリング・インド株式オープンはファンド・オブ・ファンズ形式で運用されています。

イーストスプリング・インド株式オープンの運用スキーム

参照:交付目論見書

 

ファンド・オブ・ファンズというのは『ファンド達に投資をするファンド』という意味です。

上記にように二つの投資信託に投資を行い運用をしています。

 

といっても、90%以上は殆どインドの株式に投資を行っている、

イーストスプリング・インベストメンツ・インディア・エクイティ・オープン・リミテッドに投資をしています。

 

ベンチマークとなる指数は設定していませんが、イーストスプリング・インド株式オープンは、

指数に対してプラスのリターンを狙うアクティブ型の投資信託となっています。

 

イーストスプリング ・インド株式オープンのリターンをチャートから比較

 

イーストスプリング・インド株式オープンはアクティブ型の投資信託なので、

当然のことながら一番重要なのは、どれだけのリターンを出すことが出来ているかという点です。

 

上記のようにインドの指数として一般的に用いられるMSCIインド指数と、

インドの投資信託の中でリターンが高い新生・UTIインドファンドとノムラ・インド・フォーカスを比較してみました。

イーストスプリング・インド株式オープンと他投信のチャート比較

参照:MORNINGSTAR

 

この3年間でいうとリターンはMSCIインドとほぼ同じで、新生UTIインドファンドとノムラ・インド・フォーカスに比べて明確に低いリターンとなってしまっています。

 

イーストスプリング ・インド株式オープンのリターンをデータから比較

それではイーストスプリング・インド株式オープンと、

先程挙げたMSCIインド指数、新生UTIインドファンドとノムラ・インド・フォーカスのリスク・リターンをデータから比較してみましょう。

 

基準価額、純資産は 2021年03月25日 現在
トータルリターン等評価情報は 2021年02月28日 現在

ファンド名 イーストS・
インド株式オープン
新生・UTI
インドファンド
(ノムラ・アジア)
ノムラ・印度・
フォーカス
MSCIインド
(配当込、円ベース)
基準価額 17,647円 26,061円 22,187円 --
販売手数料 3.85% 3.85% 3.3% --
信託報酬等(税込) 1.95% 1.95% 1.93% --
トータルリターン1年 25.69% 26.68% 11.46% 25.68%
トータルリターン3年
(年率)
4.72% 12.38% 1.30% 8.20%
トータルリターン5年
(年率)
11.72% 17.54% 13.51% 13.01%
トータルリターン10年
(年率)
7.17% 14.54% 9.68% 8.75%
シャープレシオ1年 0.62 0.65 0.27 --
シャープレシオ3年 0.17 0.44 0.05 --
シャープレシオ5年 0.49 0.73 0.54 --
シャープレシオ10年 0.28 0.59 0.37 --
標準偏差1年 41.14 41.24 43.27 --
標準偏差3年 27.92 28.37 29.04 --
標準偏差5年 23.74 23.97 24.91 --
標準偏差10年 25.49 24.75 26.27 --

 

過去1年。3年間、5年間、10年間のリターンでいえば他の投資信託と指数の全てにおいて劣った成績になってしまっています。

特に直近1年のマイナスリターンの大きさはネガティブと言わざるを得ませんね。

 

イーストスプリングインド株式オープンは月次報告書の中で低いリターンとなっている理由を以下の通り説明しています。

 

一方、インフラや不動産向 けの貸出を行う金融機関への売り圧力が強まる中で下落した住宅金融株や、減税の恩恵は輸出で稼ぐ企業には小さいと見られて相 対的に出遅れとなった製薬株の保有はマイナス要因となりました。

投資行動としては、相対的な株価の割安度の変化等を考慮して、損害保険株を新規購入しました。

引用:月次報告書

 

とはいえ、未だに以下の通り不良債権問題が重くのしかかっている銀行株のWeightが大きいのは気がかりな点です。

 

業種 比率
銀行 23.8%
ソフトウェア・サービス 15.4%
エネルギー 12.0%
公益事業 6.2%
資本財 5.4%
各種金融 5.4%
医薬品 4.5%
素材 4.2%
自動車・自動車部品 4.1%
耐久消費財・アパレル 3.4%

 

また、長期的にみても10年平均でMSCIインド指数に比べて低いリターンとなっています。

市場平均に対してプラスのリターン獲得を目指すアクティブ型投資信託としては優秀とはとてもいえない結果になっていますね。

 

イーストスプリング ・インド株式オープンのリスクをデータから比較

次にリスクについて見ていきましょう。

投資においてのリスクというのは価格のブレ幅のことをさします。

 

では皆さん、以下のように同じリターンを挙げているファンドAとファンドBをご覧ください。

投資のリスク

 

 

同じリターンを挙げたとしても、どちらの方が安心してファンドを保有することが出来るでしょうか。

 

間違いなくファンドAの方が心臓にいいですよね。

同じリターンを挙げたとしても、価格が大きく上下動をすればするほど心痛が増幅します。

 

この価格の『ブレ幅』を表す指標として用いられるのが標準偏差です。

リターンが20%で標準偏差が20%という商品の一年後のリターンは以下の図のようになります。

 

リターンとリスクの考え方

 

過去のリターンから見込まれる平均リターン20%から上下1標準偏差±20%である0%~40%の範囲に、

68.2%の確率で入ることを意味します。

 

更に平均リターンから上下2標準偏差±20%である▲20%~60%の範囲に、

95%の確率で収まることを意味します。

 

この68.2%とか95%て何?と思われる方もいらっしゃると思いますが、

統計学的に算出される数値ですので、そういうものだと受け止めて頂ければと思います。

それでは、以下のデータをもう一度みていきましょう。

 

ファンド名 イーストS・
インド株式オープン
新生・UTI
インドファンド
(ノムラ・アジア)
ノムラ・印度・
フォーカス
MSCIインド
(配当込、円ベース)
基準価額 17,647円 26,061円 22,187円 --
販売手数料 3.85% 3.85% 3.3% --
信託報酬等(税込) 1.95% 1.95% 1.93% --
トータルリターン1年 25.69% 26.68% 11.46% 25.68%
トータルリターン3年
(年率)
4.72% 12.38% 1.30% 8.20%
トータルリターン5年
(年率)
11.72% 17.54% 13.51% 13.01%
トータルリターン10年
(年率)
7.17% 14.54% 9.68% 8.75%
シャープレシオ1年 0.62 0.65 0.27 --
シャープレシオ3年 0.17 0.44 0.05 --
シャープレシオ5年 0.49 0.73 0.54 --
シャープレシオ10年 0.28 0.59 0.37 --
標準偏差1年 41.14 41.24 43.27 --
標準偏差3年 27.92 28.37 29.04 --
標準偏差5年 23.74 23.97 24.91 --
標準偏差10年 25.49 24.75 26.27 --

 

それではまず新生UTIインドファンドの5年平均リターン17.54%(年率)と5年平均リスク23.97%(年率)から考えてみましょう。

 

【68.2%の確率】

17.54% – 23.97% (▲6.43%) ~ 17.54%+23.97%(+41.51%)

 

【95%の確率】

17.54% – 23.97%×2% (▲30.40%) ~ 17.54%+23.97%×2(+65.48%)

 

 

一方イーストスプリング・インド株式オープンは5年平均リターン11.72%(年率)で5年平均リスク23.74%(年率)なので1年後のリターンの推定値は以下となります。

 

【68.2%の確率】

11.72% – 23.74% (▲12.02%) ~ 11.72%+23.74%(+35.46%)

 

【95%の確率】

11.72% – 23.74%×2% (▲35.76%) ~ 11.72%+23.74%×2(+59.20%)

 

上記の比較からわかった通り新生UTIインドファンドに比べてLow Return High Riskの商品であるといえるでしょう。

 

イーストスプリング・インド株式オープンの高い手数料

インドだけでなく新興国の投資信託全般にいえることですが、

購入手数料が3.78%で、信託手数料は毎年1.92%という高い水準です。

 

初年度は5.7%もの高い手数料が発生します。

先程あげたリターンは手数料を加味していないことから、

手数料を加味するとMSCIインドすらも下回る結果となってしまいますね。

 

まとめ〜イーストスプリング・インド株式オープンは投資適格とは言い難い〜

イーストスプリング・インド株式オープンについて分析してきました。

 

インドの株式に投資を行うアクティブ型の投資信託の中でも、

リターンが低く更にリスクは高い魅力が低い投資信託であり投資をする気に私はなりません。

 

インドの投資信託のみならず全体的な観点からおすすめの投資先についてはランキングで纏めておりますので参考にしてみて下さい。

資産を大きく増やすのに適した今まさに飛躍の時を迎える投資先!

新興国投資信託

 

おすすめファンドランキング

 

昨今新興国の勢いは留まるところを知らず、世界のGDPに占める比率は50%近くに達し、更に高い成長率を維持して世界経済の中で存在感を年々高めています。

 

当然、経済成長に伴って企業の収益成長率も世界の成長率を大きく上回っています。

先進国と新興国の経済成長率の差

 

しかし、2010年代は先進国株が堅調に推移したため、新興国企業は収益を伸ばしているにもかかわらず株価は低迷していました。
結果的に新興国株式の割安度は高まりつづけています。

新興国株式は割安

 

現在はいわばマグマが溜まっている状態で、2020年代は2000年代に堅調だった新興国株の時代が再び来ると想定されています。

とはいえ適当に選んだ新興国に投資しただけでは大きなリターンを得ることはできません。
新興国の中には投資環境が整っていない国や政治的に不安定な国が数多く存在しているからです。

 

新興国投資で大きなリターンを得るためには、

✔︎ 成長力・企業成長力が高い
✔︎ 株価が上昇するのに適した経済水準
✔︎ 株価が割安
✔︎ 現地の情報が得られる敏腕ファンドマネージャーが銘柄を厳選

などといった条件を満たす必要があります。

特に最後の観点が抜け落ちがちなのですが、やはり腕利きのファンドマネージャーが運用しないとなかなか市場平均を上回る高いリターンを望むことができません。

いわゆる大企業が運用する投資信託はマネージャーがサラリーマンとして雇われの身であり、結果にコミットするという観点では物足りない部分があります。

そのため、私は運用を任せるのであれば本物のプロとして己の腕一本でのし上がっているヘッジファンドが効果的であると考えています。

 

以下では長年新興国株投資を含めて投資を行なってきた私の経験や知見からヘッジファンドを含めておすすめできるファンドをお伝えしています。

新興国投資で大きなリターンを得たいと考えられている方は参考にしていただければと思います。

 

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