インドネシア投資信託・ETF

評判のイーストスプリング・インドネシア株式オープンの口コミは良好?東南アジアに投資する際に適格のファンドか?

私のブログでは、これまでに国ごとの投資信託や新興国全体の投資信託等様々な投資信託について分析しております。

 

その中でも、インドネシアは成長力が高く注目の新興国と言えます。

しかし、いざインドネシアに投資しようと思っても、このような悩みが出てくるのではないでしょうか。

  • インドネシアが魅力的なことは分かっているけれど、結局何に投資をすればよいのか分からない・・・。
  • 個別銘柄は聞いたこともない銘柄で、かつ決算書は英語で書かれているため分析するのが難しい。
  • そもそも決算書に書かれていることが正しいかどうかも疑わしい。

 

となると、インドネシアに投資するなら、とりあえずインドネシアの市場全体に投資を行うETFかなぁと考えている方も多いのではないでしょうか。

 

そんなあなたのために、今回はインドネシアの代表的な投資信託である、「イーストスプリング・インドネシア株式オープン」をご紹介します。

この記事を通して、あなたがインドネシア投信に投資すべきかどうか判断するための情報を提供します。

 

インドネシア個別株投資をする際の注意点

    まずはインドネシア個別株投資の注意点をおさらいしておきましょう。

    以前ご紹介しましたが、日本からインドネシアに投資を行う場合には、1つ注意しなければならない点があります。

    それは、売買の際に為替手数料と売却・購入手数料が合計で10%程度発生することです。

     

    10%というとかなり大きなハンデです。

    株式投資をやったことがある方であれば10%の益を出すことがどれほど難しいかお分かりではないでしょうか。

    インドネシア個別株に投資する際には、そんなハンデを負って戦わなければいけないのです。

     

    イーストスプリング・インドネシア株式オープンとはどのような商品なのか

    では肝心のイーストスプリング・インドネシア株式オープンについて詳しく見ていきましょう。

    イーストスプリング・インドネシア株式オープンはいわゆるファンド・オブ・ファンズ方式で運用されています。

    以下の図をご覧ください。

    イーストスプリング・インドネシア株式オープンのスキーム

    参照:交付目論見書

     

    まず、我々投資者はイーストスプリング・インドネシア株式オープンに投資します。

    そして、イーストスプリング・インドネシア株式オープンはさらにその先のファンドに投資します。

    最終的に投資対象ファンドがインドネシア株式等に投資して運用するのです。

     

    実質的にインドネシア株式に投資しているものの、我々一般投資家から遠いところで運用されているので少しわかりづらいですね。

     

    では、組入上位10業種と10商品を見ておきましょう。

    まずは組入上位10業種です。

    順位 セクター 比率(%)
    1 銀行 28.7
    2 素材 20.7
    3 電気通信サービス 16.5
    4 食品・飲料・タバコ 12.6
    5 自動車・自動車部品 6.5
    6 エネルギー 5.8
    7 医薬品・バイオテクノロジー・ライフサイエンス 4.2
    8 家庭用品・パーソナル用品 3.2
    9 不動産 1.2
    10 小売 0.4

     

    やはり新興国ということで銀行の比率が高くなっています。

    何をするにも経済発展に資金は欠かせませんからね。

     

    次に組入上位10銘柄です。

    順位 銘柄名 セクター 比率(%)
    1 テルコム・インドネシア 電気通信サービス 9.2
    2 バンク・ラヤット・インドネシア 銀行  

    9.0

    3 バンク・セントラル・アジア 銀行 8.0
    4 バンクネガラインドネシア 銀行 6.9
    5 アストラ・インターナショナル 自動車・自動車部品 6.5
    6 バンク・マンディリ 銀行 4.9
    7 ムルデカ・コッパー・ゴールド 素材 4.7
    8 サラナ・メナラ・ヌサンタラ 電気通信サービス 4.6
    9 インドフード・スクセス・マクムル 食品・飲料・タバコ 4.5
    10 セメン・インドネシア 素材 4.3

     

    こちらもインドネシア最大の通信会社テルコム・インドネシアが1位ですが、それ以外は銀行の比率が高くなっています。

     

    では実際の運用成績はどうなっているでしょうか。

     

    イーストスプリング・インドネシア株式オープンの運用成績

    イーストスプリング・インドネシア株式オープンにはベンチマークはありませんので、基準価額の推移とトータルリターンを見ていきましょう。

    基準価額とトータルリターンについては別記事で解説していますので、参考にしてみてくださいね。

     

    イーストスプリング・インドネシア株式オープンの基準価額推移

    参照:月次運用レポート

     

    分配金再投資前の灰色のグラフを見てお分かりの通り、2009年の設定来右肩下がりのチャートとなっていますね。

    これを見ると投資するには不安な商品であることが分かります。

     

    ではトータルリターンはどうでしょうか。

    1年 3年
    (年率)
    5年
    (年率)
    10年
    (年率)
    トータルリターン 30.11% 1.65% -1.46% 1.33%
    カテゴリー 48.44% 7.67% 4.37% 5.79%
    標準偏差 22.56 32.64 27.14 25.28
    カテゴリー 21.99 27.64 24.19 23.68
    シャープレシオ 1.33 0.05 -0.05 0.05
    カテゴリー 2.27 0.27 0.19 0.26
    ファンド数 32本 30本 24本 15本

     

    直近1年はコロナの影響で大きく落ち込んだところからの回復なので異常値とすると、過去はほぼ±0で全く成長していませんね。

    10年で1.33%は株式投資としては非常に物足りないリターンです。

     

    これだけではまだ不十分ですので、他のインドネシア投資信託と比較してみましょう。

     

    他の中国株投資信託との比較

    今回は以下のインドネシア2投信及び1つの指標と比較していきます。

    • NN インドネシア株式ファンド
    • (ノムラ・アジア)インドネシア・フォーカス
    • MSCIインドネシア

     

    基準価額、純資産は 2021年11月26日 現在
    トータルリターン等評価情報は 2021年10月31日 現在

    ファンド名 イーストS・インドネシア株式オープン NN インドネシア株式ファンド (ノムラ・アジア)インドネシア・フォーカス MSCIインドネシア(配当込、円ベース)
    販売手数料 3.85% 3.85% 3.3%
    信託報酬等(税込) 1.89% 1.87% 1.82%
    トータルリターン1年 30.11% 56.74% 47.85% 36.21%
    トータルリターン3年(年率) 1.65% 12.95% 10.26% 6.74%
    トータルリターン5年(年率) -1.46% 6.70% 4.23% 3.67%
    トータルリターン10年(年率) 1.33% 6.33% 5.21% 5.06%
    シャープレシオ1年 1.33 2.52 2.57
    シャープレシオ3年 0.05 0.42 0.34
    シャープレシオ5年 -0.05 0.27 0.17
    シャープレシオ10年 0.05 0.27 0.22
    標準偏差1年 22.56 22.51 18.65
    標準偏差3年 32.64 30.58 30.51
    標準偏差5年 27.14 25.18 25.17
    標準偏差10年 25.28 23.78 23.87

     

    正直他のファンドもあまりよいリターンを挙げているとは言えませんが、その中でもイーストスプリング・インドネシア株式オープンは最も悪い成績となっています。

    インデックスであるMSCIインドネシアに対してもアンダーパフォームしてしまっているのは頂けませんね。

    これでは残念ながら投資妙味はあまりないと言えるでしょう。

     

    イーストスプリング・インドネシア株式オープンの高い手数料

    最後にイーストスプリング・インドネシア株式オープンの手数料を確認しておきましょう。

    イーストスプリング・インドネシア株式の購入手数料は3.85%(税込)です。

    これは一般的なアクティブ型投資信託の中でも最も高い水準の手数料です。

     

    信託報酬は年率で1.89%(税込)となり、こちらも最高水準の手数料です。

    ファンド・オブ・ファンズ方式の投信は得てして手数料が高くなるものですが、それはあくまで手数料に見合う運用結果を出していればこそです。

    他投信に対してリターンが負けているにもかかわらず、手数料も最も高いとなると、さすがに投資できませんね。

     

    イーストスプリング・インドネシア株式のまとめ

    イーストスプリング・インドネシア株式について詳しく分析してきました。

    インドネシアは今後経済成長に伴って大きな株価上昇があるかもしれませんが、それはまだまだ先のことでしょう。

    また、商品としても投資適格があるとは言えません。

    もし魅力的な投資先を探しているのであれば、私が独自で作成しているランキング記事でおすすめ投資先を紹介していますので、参考にしてみてくださいね。

    資産を大きく増やすのに適した今まさに飛躍の時を迎える投資先!
    新興国投資信託

    おすすめファンドランキング
    昨今新興国の勢いは留まるところを知らず、世界のGDPに占める比率は50%近くに達し、更に高い成長率を維持して世界経済の中で存在感を年々高めています。

    当然、経済成長に伴って企業の収益成長率も世界の成長率を大きく上回っています。

    先進国と新興国の経済成長率の差

    しかし、2010年代は先進国株が堅調に推移したため、新興国企業は収益を伸ばしているにもかかわらず株価は低迷していました。
    結果的に新興国株式の割安度は高まりつづけています。

    新興国株式は割安

    現在はいわばマグマが溜まっている状態で、2020年代は2000年代に堅調だった新興国株の時代が再び来ると想定されています。

    とはいえ適当に選んだ新興国に投資しただけでは大きなリターンを得ることはできません。
    新興国の中には投資環境が整っていない国や政治的に不安定な国が数多く存在しているからです。

    新興国投資で大きなリターンを得るためには、

    ✔︎ 成長力・企業成長力が高い
    ✔︎ 株価が上昇するのに適した経済水準
    ✔︎ 株価が割安
    ✔︎ 現地の情報が得られる敏腕ファンドマネージャーが銘柄を厳選

    などといった条件を満たす必要があります。

    特に最後の観点が抜け落ちがちなのですが、やはり腕利きのファンドマネージャーが運用しないとなかなか市場平均を上回る高いリターンを望むことができません。

    いわゆる大企業が運用する投資信託はマネージャーがサラリーマンとして雇われの身であり、結果にコミットするという観点では物足りない部分があります。

    そのため、私は運用を任せるのであれば本物のプロとして己の腕一本でのし上がっているヘッジファンドが効果的であると考えています。

    以下では長年新興国株投資を含めて投資を行なってきた私の経験や知見からヘッジファンドを含めておすすめできるファンドをお伝えしています。

    新興国投資で大きなリターンを得たいと考えられている方は参考にしていただければと思います。

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