中国投資信託・ETF

【愛称:チャイニーズ・エンジェル】評判の投信「DIAM中国関連株オープン」の運用成績と今後の見通しを解説!

チャイニーズエンジェルサムネイル

資産運用で大きなリターンを得たい人の中には、今まさに経済成長している中国への投資を検討している人も多いのではないでしょうか。

 

中国への投資と言っても個別株はハードルが高いので、まずはお手軽な投資信託を検討しますよね。

中国株式投資信託については以下で比較検討しています。

 

中国の経済や株式市場など国全体については以下の記事で分析しています。

 

 

では、投資信託を購入する場合はどのくらいのリターンが見込まれるのでしょうか?

投資信託はいわゆる大企業の「専門家」が運用するので、やはり高いリターンを得られるのでしょうか?

 

今回はそんな投資信託の中でも「DIAM中国関連株オープン(愛称:チャイニーズエンジェル)」について、

運用成績と今後の見通しを解説していきたいと思います。

 

DIAM中国関連株オープン- 概要と運用方針 –

DIAM中国関連株オープンは主として「中国株」に投資をする投資信託です。

しかし「中国株」だけに投資するのではなく、「中国関連株」も加えて中国の成長性を享受することを目指します。

 

「中国株」と「中国関連株」は何が違うのでしょうか?

交付目論見書内では以下の分類がなされています。

中国株

  • 香港証券取引所(H株、レッドチップ株等)
  • 上海証券取引所(上海A株・B株)
  • 深セン証券取引所(深センA株・B株)
  • シンガポール証券取引所(S株)
  • ニューヨーク証券取引所(N株)等に上場する中国資本企業

中国関連株

  • 香港・台湾の大中華圏、東南アジア・韓国等のアジア諸国、米国、欧州等の日中国資本企業で以下の要件を満たす企業(ただし、日本を除く)
    • 売上もしくは資産の相当部分(50%以上)が中国による(存在する)企業群
    • 上記に満たないが、今後の成長の源泉が中国から発生すると思われる企業群

 

つまり、文字通り「中国株」が中国企業の株式、「中国関連株」が中国に関係する企業の株式ということですね。

中国に所在する企業だけでなく、成長の源泉が中国である企業にも投資するのはユニークですね。

 

DIAM中国関連株オープンの運用形態

運用形態を見ていきましょう。

DIAM中国関連株オープンは以下の通りいわゆる「ファミリーファンド方式」を取っています。

チャイニーズ・エンジェルの運用形態

参照:交付目論見書

 

まず我々投資家がベビーファンドであるDIAM中国関連株オープンを購入します。

そしてDIAM中国関連株オープンがマザーファンドであるDIAM中国関連株オープン・マザーファンドに投資します。

最後にDIAM中国関連株オープン・マザーファンドが中国株や中国関連株に投資するというスキームですね。

 

DIAM中国関連株オープンの組入銘柄

では組入銘柄はどうなっているでしょうか。

順位 銘柄名 本社所在国 業種 市場 比率(%)
1 テンセント 中国 インタラクティブ・メディアおよびサービス 香港 14.13
2 アリババ 中国 インターネット販売・通信販売  ニューヨーク 12.86
3 美團 中国 インターネット販売・通信販売 香港 3.89
4 申洲国際 中国  繊維・アパレル・贅沢品 香港 3.76
5 中国平安保険 中国  保険 香港  3.40
6 中国建設銀行 中国  銀行 香港  2.68
7 中国生物製薬  香港  医薬品 香港  2.66
8 安踏体育用品 中国  繊維・アパレル・贅沢品 香港  2.66
9 小米集団[シャオミ] 中国 コンピュータ・周辺機器 香港  2.50
10 JDドットコム 中国 インターネット販売・通信販売  ナスダック  2.10

参照:マンスリーレポート

 

成長産業であるインターネット事業の比率が高めなのが特徴です。

一方で成熟産業の保険や銀行、アパレルなども組入上位銘柄になっており、バランスを取ろうとしていることが伺えます。

そして、やはりと言うべきかテンセントとアリババで1/4以上を占めますね。

それもそのはずDIAM中国関連株オープンは「特化型運用」のファンドだからです。

 

コラム:特化型運用とは何か?

特化型運用とは投資対象に支配的な銘柄が存在し、又は存在することとなる可能性が高い投資信託の運用方法を指します。

支配的な銘柄とは、投資対象候補銘柄の時価総額の合計額における1発行体あたりの時価総額の比率、または運用管理等に用いる指数における1発行体あたりの構成比率が、10%を超える銘柄等を指します。

DIAM中国関連株オープンではテンセントやアリババへの出資比率が10%を超えていますね。

 

特化型運用では、ファンドにおける1発行体あたりの投資制限が35%以内と緩和されています。

そのため、特定の銘柄へと投資が集中することがあり大きなリターンが期待される一方で、経営・財務状況の悪化が生じた場合には大きな損失が発生する可能性があります。

つまり投資信託の中でもハイリスク・ハイリターンの商品であると言えるでしょう。

 

 

では次にいよいよDIAM中国関連株オープンの運用成績を見ていきましょう。

 

DIAM中国関連株オープンの運用成績・パフォーマンス

DIAM中国関連株オープンにはベンチマークがありません。

従い、基準価額とトータルリターンを見ていきたいと思います。

 

まずは基準価格の推移です。

DIAM中国関連株オープンの基準価額推移

参照:マンスリーレポート

 

分配金再投資基準価額であれば設定以来約5.5倍となっています。

ただ、値動きも激しくなっていますね。

このあたりは後ほど詳しく見ていきます。

 

トータルリターンを見てみましょう。

1年 3年
(年率)
5年
(年率)
10年
(年率)
トータルリターン 32.89% 9.89% 16.67% 10.01%
カテゴリー 36.53% 14.15% 16.60% 10.93%
標準偏差 18.19 23.05 19.61 22.74
カテゴリー 17.96 22.07 18.68 22.79
シャープレシオ 1.81 0.43 0.85 0.44
カテゴリー 2.04 0.63 0.89 0.48
ファンド数 46本 38本 34本 33本

 

直近1年はコロナ影響での相場下落からの回復があって大きなリターンとなっていますが、長期で見ると10%超のリターンとなっています。

投資におけるリスクである標準偏差については20前後とかなり高くなっており、ハイリスクな商品と言えるでしょう。

過去10年をベースとしたリターン10.01%と標準偏差22.74%と言う数字から今後1年間に想定されるリターンは以下の通りとなります。

 

【68.2%の確率で以下のリターンの範囲で収まる】
▲12.73%(10.01%-22.74%)〜 32.75%(10.01% + 22.74%)

【95%の確率で以下のリターンの範囲で収まる】
▲35.47%(10.01%-22.74%×2)〜 55.49%(10.01% + 22.74%×2)

【99.7%の確率で以下のリターンの範囲で収まる】
▲58.21%(10.01%-22.74%×3)〜 78.23%(10.01% + 22.74%×3)

 

60%近い下落を見せる可能性があることも十分頭にいれておきましょう。

こうして見るとかなりハイリスク・ハイリターンであることが分かりますね。

 

それでは次は他の中国株投資信託と比較してみましょう。

 

他の中国株投資信託との比較

今回は以下3つの中国株投資信託と1つのインデックスと比較していきます。

  • 三井住友ニューチャイナファンド
  • UBS中国株式ファンド
  • 三菱UFJチャイナオープン
  • MSCI中国

 

以下ご覧の通り、過去3年のリターンでは他の中国投信はおろか指数に対してもアンダーパフォームとなってしまっています。

チャイニーズ・エンジェルと他投信のチャート比較

参照:MORNINGSTAR

 

特化型運用にもかかわらず指数にも負けてしまうというのは残念な結果ですね。

 

では詳細にデータを見て比較しましょう。

 

基準価額、純資産は 2021年07月07日 現在
トータルリターン等評価情報は 2021年06月30日 現在

ファンド名 DIAM
中国関連株
オープン
三菱UFJ
チャイナ
オープン
三井住友
・ニュー・チャイナ
・ファンド
UBS
中国株式
ファンド
MSCI中国
(配当込、円ベース)
販売手数料 3.3% 3.3% 3.3% 3.3%
信託報酬等(税込) 1.76% 1.67% 1.98% 1.97%
トータルリターン1年 32.89% 37.73% 32.53% 19.31% 32.13%
トータルリターン3年(年率) 9.89% 13.64% 13.10% 12.20% 11.50%
トータルリターン5年(年率) 16.67% 17.73% 16.52% 22.60% 19.01%
トータルリターン10年(年率) 10.01% 11.51% 11.15% 15.21% 11.58%
シャープレシオ1年 1.81 2.27 1.87 1.17
シャープレシオ3年 0.43 0.61 0.63 0.61
シャープレシオ5年 0.85 0.95 0.94 1.29
シャープレシオ10年 0.44 0.52 0.52 0.71
標準偏差1年 18.19 16.62 17.43 16.47
標準偏差3年 23.05 22.47 20.82 20.07
標準偏差5年 19.61 18.74 17.52 17.51
標準偏差10年 22.74 22.07 21.49 21.41

 

 

DIAM中国関連株オープンは長期のリターンで他投信に見劣りする成績となっています。

トータルリターンが低い一方で標準偏差が高いとなると、投資するのはかなり躊躇してしまいますね。

 

最後に手数料を確認しておきましょう。

 

DIAM中国関連株オープンの高い手数料

DIAM中国関連株オープンの購入手数料は3.3%(税込)です。

中国株投資信託では、中華圏株式ファンドが3.85%(税込)と高い水準にある以外ほとんどのファンドが同水準です。

例えば、先ほどチャートを比較した

  • 三菱UFJチャイナオープン
  • 三井住友・ニュー・チャイナ・ファンド
  • UBS中国株式ファンド

も同じく購入手数料3.3%(税込)となっています。

 

信託報酬は年率で1.76%(税込)となっています。

こちらは1.98%(税込)となる三井住友ニューチャイナよりは安くなっています。

一方で三菱UFJチャイナオープンの1.67%(税込)よりは高い手数料ですね。

 

ただ、初年度は3.3% + 1.76%と5%以上の手数料が取られてしまいます。

もちろん高いリターンが得られるのであれば良いのですが、運用成績が良くないとなるとあまり納得いかないですよね。

 

DIAM中国関連株オープンのまとめ

DIAM中国関連株オープンについて詳しく分析してきました。

リスクが高く手数料もそれなりに高い割にリターンが悪く、正直おすすめの商品とは言えません。

 

ただ、中国自体はこれからさらに成長することが見込まれているため、投資対象国としてはおすすめできます。

 

ではどの商品に投資すれば良いの?と思われた方のためにおすすめの投資信託を独自のランキング形式で紹介しています。

もし魅力的な商品を知りたければぜひ参考にしてみてくださいね。

資産を大きく増やすのに適した今まさに飛躍の時を迎える投資先!
新興国投資信託

おすすめファンドランキング
昨今新興国の勢いは留まるところを知らず、世界のGDPに占める比率は50%近くに達し、更に高い成長率を維持して世界経済の中で存在感を年々高めています。

当然、経済成長に伴って企業の収益成長率も世界の成長率を大きく上回っています。

先進国と新興国の経済成長率の差

しかし、2010年代は先進国株が堅調に推移したため、新興国企業は収益を伸ばしているにもかかわらず株価は低迷していました。
結果的に新興国株式の割安度は高まりつづけています。

新興国株式は割安

現在はいわばマグマが溜まっている状態で、2020年代は2000年代に堅調だった新興国株の時代が再び来ると想定されています。

とはいえ適当に選んだ新興国に投資しただけでは大きなリターンを得ることはできません。
新興国の中には投資環境が整っていない国や政治的に不安定な国が数多く存在しているからです。

新興国投資で大きなリターンを得るためには、

✔︎ 成長力・企業成長力が高い
✔︎ 株価が上昇するのに適した経済水準
✔︎ 株価が割安
✔︎ 現地の情報が得られる敏腕ファンドマネージャーが銘柄を厳選

などといった条件を満たす必要があります。

特に最後の観点が抜け落ちがちなのですが、やはり腕利きのファンドマネージャーが運用しないとなかなか市場平均を上回る高いリターンを望むことができません。

いわゆる大企業が運用する投資信託はマネージャーがサラリーマンとして雇われの身であり、結果にコミットするという観点では物足りない部分があります。

そのため、私は運用を任せるのであれば本物のプロとして己の腕一本でのし上がっているヘッジファンドが効果的であると考えています。

以下では長年新興国株投資を含めて投資を行なってきた私の経験や知見からヘッジファンドを含めておすすめできるファンドをお伝えしています。

新興国投資で大きなリターンを得たいと考えられている方は参考にしていただければと思います。

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