ベトナム投資信託・ETF

評判の投資信託「DIAMベトナム株式ファンド(ベトナムでフォー)」を徹底評価!ベトナム指数をアンダーパフォームで推奨はできない?

これまで新興国全体の投資信託やETFについて分析してきました。

 

新興国全体に投資する投資信託やETFは時価総額順に銘柄を組み入れるため、既に成長が一段落している国の銘柄が多く魅力がありません。

 

では、個別の国の投資信託はどうなのかという点について分析していきたいと思います。

今回はベトナムの投資信託として有名なDIAMベトナム株式ファンドについて見ていきましょう。

 

ベトナムの経済と株式市場の現状をおさらい

まず今回の投資対象であるベトナムについて簡単におさらいしていきたいと思います。

ベトナムは東南アジアの中では今後成長が期待される後発新興国で、

リーマンショックを含めて非常に高い成長率を実現しています。

ベトナムの経済成長率推移

参照:世界経済のネタ帳

 

一方で債務比率が新興国にしては高い水準となっています。

利払い費の支払いに追われ、今後必要となってくるインフラ投資などに必要な資金を回せず、

経済が減速するリスクを抱えているのが懸念されます。

ベトナムの政府債務残高比推移

参照:世界経済のネタ帳

 

 

上記の通り財政に若干懸念点を抱えているものの、非常に成長力が高く注目されているベトナムの株価についておさらいしていきましょう。

 

ベトナムは誰が見ても魅力的な新興国で、尚且つ投資規制が緩和された(後程説明)ことから、直近は資金の流入が加速したことにより株価が若干バブル気味です。

PERは20倍を超えており割高水準になってきております。

 

ベトナム投資を行う際に絶対抑えておきたい株式投資規制

新興国にありがちですが、過去ベトナム政府はベトナムの優良企業が外資に乗っ取られることを恐れて、外国人の保有比率が49%までに収まるよう外資規制を敷いておりました。

 

49%に達した銘柄については、買いたい人はもちろん買えません。

それだけでなく、既に保有している人は売ると二度と買うことが出来ないと考えるため売らなくなります。

結果として、ベトナム人同士の売買が殆どという状況になっていました。

 

2015年7月に上記規制を撤廃すると発表がなされ、50%以上保有できるとの観測から株価が急騰していきました。

しかし、現時点では多くの企業に依然として49%制限があるという状況です。

 

 

ベトナム株の外国人保有比率を確認する方法

では実際に各企業毎の外国人保有比率はどのように確認すればよいでしょうか。

実は、ベトナムのFPT証券を通じて確認することが出来ます。

 

確認方法についてはSBI証券が詳しく解説していますので割愛しますが、DSTOCKで確認することができます。

ベトナム株式外国人保有比率

参照:DSTOCK

 

ちなみに、銀行など30%未満でも投資規制に引っ掛かり投資できない企業も存在していますので注意が必要です。

 

ベトナムのETFがおすすめできない理由ーヴァンエック・ベクトル・ベトナムETFを例に説明

ETFは基本的に何かしらの指数に連動するように構成されています。

 

しかし、実際には乖離が発生することがしばしばあります。

ベトナムの指数であるVN指数に連動することを目的とするヴァンエック・ベクトル・ベトナムETFと、

ベトナム指数の運用成績の乖離を以下ご覧下さい。

 

オレンジ:ヴァンエック・ベクトル・ベトナムETF  青:ベトナム(VN)指数

VNMとベトナムインデックスの比較

参照:Bloomberg

 

この乖離の主因は投資規制によって本当に魅力的なベトナム企業に投資することが出来ないことです。

そのため、ベトナム株式市場全体の成長を取り込もうとETFに投資しても、期待した成績を得ることは出来ないでしょう。

 

ベトナム株を投資対象とする投資信託、DIAMベトナム株式ファンドを分析する

さて、ETFに投資したとしても期待したリターンが得られないとなればどこに投資すればよいのでしょうか。

私も昔はそうでしたので、多くの方は投資信託に投資をすればよい結果が得られるのではないかと思うのではないでしょうか。

 

では、ベトナム投資信託の「DIAMベトナム株式ファンド」を例に投資信託は投資妙味があるのか見ていきましょう。

 

同ファンドは投資信託組成に定評のあるアセットマネジメントOne社の商品です。

ベトナム株のファンダメンタルを分析して、厳選した銘柄に投資を行うアクティブ型の投資信託となっています。

 

アクティブ型の投資信託で尚且つ新興国への投資ということで、信託報酬は年率1.9%とやや高めの水準となっています。

 

成績としてはベトナム株式が堅調な地合いが、続いているのでプラスのリターンを収めています。

1年 3年
(年率)
5年
(年率)
10年
(年率)
トータルリターン 69.95% 9.91% 13.39%
カテゴリー 39.03% 0.89% 2.18%
標準偏差 21.91 28.92 24.55
カテゴリー 22.62 28.48 23.97
シャープレシオ 3.19 0.34 0.55
カテゴリー 1.79 0.02 0.09
ファンド数 32本 30本 24本

 

しかし、ベトナム指数との比較でいうと以下のように殆どの月でDIAMベトナム株式ファンドは、ベトナム指数をアンダーパフォームしています。

DIAMベトナムの当期中の基準価額と市況の推移

参照:運用報告書

 

 

市場平均に対してプラスのリターンを狙うアクティブ型の投資信託としては指数に大幅に負けているのはネガティブですね。

更に手数料が1.90%発生することを考えると、投資妙味はないと言わざるを得ないでしょう。

 

 

DIAMベトナム株式ファンドのまとめ

ベトナムは経済成長が著しく、現在は割高水準であるものの今後も株価の成長が継続的に見込まれる魅力的な株式市場となっています。

 

しかし、外国人投資規制銘柄が多く存在しているため、ETFはベトナム指数に連動しません。

指数に対してプラスのリターンを追求する投資信託においても、投資できない銘柄が多いことが影響しているためか、ETFと同様指数に対して大きくアンダーパフォームする結果となっています。

 

残念ながらどちらも投資妙味があるとはいえません。

 

私がおすすめの投資先については、以下ランキングを参考にして頂ければと思います。

資産を大きく増やすのに適した今まさに飛躍の時を迎える投資先!
新興国投資信託

おすすめファンドランキング
昨今新興国の勢いは留まるところを知らず、世界のGDPに占める比率は50%近くに達し、更に高い成長率を維持して世界経済の中で存在感を年々高めています。

当然、経済成長に伴って企業の収益成長率も世界の成長率を大きく上回っています。

先進国と新興国の経済成長率の差

しかし、2010年代は先進国株が堅調に推移したため、新興国企業は収益を伸ばしているにもかかわらず株価は低迷していました。
結果的に新興国株式の割安度は高まりつづけています。

新興国株式は割安

現在はいわばマグマが溜まっている状態で、2020年代は2000年代に堅調だった新興国株の時代が再び来ると想定されています。

とはいえ適当に選んだ新興国に投資しただけでは大きなリターンを得ることはできません。
新興国の中には投資環境が整っていない国や政治的に不安定な国が数多く存在しているからです。

新興国投資で大きなリターンを得るためには、

✔︎ 成長力・企業成長力が高い
✔︎ 株価が上昇するのに適した経済水準
✔︎ 株価が割安
✔︎ 現地の情報が得られる敏腕ファンドマネージャーが銘柄を厳選

などといった条件を満たす必要があります。

特に最後の観点が抜け落ちがちなのですが、やはり腕利きのファンドマネージャーが運用しないとなかなか市場平均を上回る高いリターンを望むことができません。

いわゆる大企業が運用する投資信託はマネージャーがサラリーマンとして雇われの身であり、結果にコミットするという観点では物足りない部分があります。

そのため、私は運用を任せるのであれば本物のプロとして己の腕一本でのし上がっているヘッジファンドが効果的であると考えています。

以下では長年新興国株投資を含めて投資を行なってきた私の経験や知見からヘッジファンドを含めておすすめできるファンドをお伝えしています。

新興国投資で大きなリターンを得たいと考えられている方は参考にしていただければと思います。

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