中国投資信託・ETF

DCチャイナ・ロードの評判は?基準価額の推移から今後の見通しを徹底評価!

DCチャイナ・ロードサムネイル

資産運用を考えている人の中には「中国」への投資を検討している人が多いのではないでしょうか。

また、中国への投資を考えるのであれば、会社員の方であればまず投資信託を検討すると思います。

中国株全体については以下の記事で解説しています。

 

その中でも投資信託を購入する場合、つまり企業に運用を任せる場合は、どのくらいのリターンが実際に見込まれるのでしょうか?

今回は中国株投信で評判の商品「DCチャイナ・ロード」の運用状況と、今後の見通しを解説していきたいと思います。

 

その他の中国投資信託については以下で分析をしているので参考にしてみてくださいね。

     

    DCチャイナ・ロード~概要~

    DCチャイナ・ロードは中国の取引所上場の株式を主要投資対象としています。

    その中でも、中華経済圏の発展で恩恵を受けると思われる中国・香港籍の企業の株式を中心に投資しています。

    また、銘柄については、主として中国国内で事業展開している企業の中から、中長期的に株価の上昇が期待できる企業を中心に選定することとなっています。

     

    具体的な投資対象は上海A/B株、深センA/B株、H株、レッドチップ株です。

    それぞれの定義は以下をご参照ください。

    <投資対象とする中国の取引所上場の株式>
    ● 香港H株
    香港H株は、香港証券取引所に上場されている銘柄のうち、資本及び事業の主体が中国本土にあり法人登記が中国で行われた企業の総称です。取引通貨は、香港ドルです。

    ● 香港レッドチップ
    香港レッドチップは、香港証券取引所に上場されている銘柄のうち、中国資本(国有企業や省、地方政府など)の傘下にあり、法人登記が香港またはバミューダ、ケイマン諸島などで行われた企業のことです。取引通貨は、香港ドルです。

    ● 上海B株・深センB株
    海外投資家向け専用に設立された上海B株市場・深センB株市場に上場されている株式です。2001年に国内投資家にも開放されました。上海B株の取引通貨は米ドル、深センB株の取引通貨は香港ドルです。

    ● 上海A株・深センA株
    上海A株市場・深センA株市場に上場されている株式です。海外投資家に対しては、QFII制度(適格国外機関投資家制度)などを導入し、対外開放が進められています。取引通貨は、人民元です。

    引用:交付目論見書

     

     

    ファンドの仕組みはファミリーファンド方式です。

    DCチャイナ・ロードの投資スキーム

    参照:交付目論見書

     

    我々一般投資家はまずベビーファンドであるDCチャイナ・ロードに投資します。

    次に、DCチャイナ・ロードがマザーファンドである中国株/中国A株マザーファンドに投資します。

    最後に、マザーファンドが中国株式等に投資して運用を行っているのです。

     

    このファミリーファンド方式は他の中国投信も多く採用していますね。

     

    さて、組入比率を見てみましょう。

    まずはマザーファンドの比率です。

    順位 マザーファンド名 比率(%)
    1 中国株マザーファンド 72.0
    2 中国A株マザーファンド 27.0
    3 その他 1.0

     

    中国株マザーファンドの比率が高いんですね。

    ではそれぞれのマザーファンドの組入上位10銘柄を見てみましょう。

     

    中国株マザーファンド

    順位 銘柄名 業種 比率(%)
    1 テンセント ケイマン メディア・娯楽 8.3
    2 MEITUAN ケイマン 小売 7.9
    3 アリババ・グループ・ホールディング ケイマン 小売 6.2
    4 Sunny Optical ケイマン テクノロジー・ハードウェアおよび機器 6.0
    5 NETEASE INC ケイマン メディア・娯楽 4.3
    6 百度 ケイマン メディア・娯楽 3.9
    7 KINGDEE INTERNATIONAL SFTWR ケイマン ソフトウェア・サービス 3.4
    8 TRAVELSKY TECHNOLOGY 中国 ソフトウェア・サービス 3.4
    9 JD.COM ケイマン 小売 3.1
    10 NEW ORIENTAL ケイマン 消費者サービス 2.9

     

    中国A株マザーファンド

    順位 銘柄名 業種 比率(%)
    1 平安保険 中国 保険 6.8
    2 三一重工 中国 資本財 5.2
    3 邁瑞生物医療電子 中国 ヘルスケア機器・サービス 5.2
    4 LUXSHARE PRECISION 中国 テクノロジー・ハードウェアおよび機器 4.7
    5 JIANGSU HENGLI HYDRAULIC 中国 資本財 4.3
    6 WULIANGYE YIBIN 中国 食品・飲料・タバコ 3.8
    7 GUANGDONG HAID GROUP 中国 食品・飲料・タバコ 3.1
    8 GOERTEK 中国 テクノロジー・ハードウェアおよび機器 3.0
    9 貴州茅台酒 中国 食品・飲料・タバコ 3.0
    10 APELOA PHARMACEUTICAL 中国 医薬品・バイオテクノロジー・ライフサイエンス 2.6

    参照:月次レポート

     

    中国株マザーファンドではいつも通りテンセント、アリババが上位を占めていますね。

    業種では、メディア・娯楽、小売、ソフトウェア・サービスといった人気業種が上位を占めています。

    MEITUANがTOP2に割り込んでいるのが他投信と比較した特徴でしょうか。

     

    一方、中国A株マザーファンドでは資本財、食品・飲料・タバコといった業種が上位です。

    2ファンドに投資することで様々な業種にバランス良く投資していると言えます。

     

    それでは具体的に運用成績はどうなっているのかを見ていきましょう。

     

    DCチャイナ・ロードの運用成績

    DCチャイナ・ロードはベンチマークを設定していませんので、基準価額の推移とトータルリターンを見ていきましょう。

    DCチャイナ・ロードの基準価額の推移

    参照:交付目論見書

     

    まずは基準価額の推移です。

    直近5年はなだらかな推移です。

    2018年、2020年に下落を見せていますが、直近は株式市場の好調もあり基準価額を伸ばしています。

    分散投資をしている分、大幅な下落もないですが、大幅な上昇もありません。

    新興国への投資と考えると物足りないリターンですね。

     

    では、トータルリターンはどうなっているでしょうか。

    1年 3年
    (年率)
    5年
    (年率)
    10年
    (年率)
    トータルリターン 4.66% 5.59% 8.17% 13.03%
    カテゴリー 9.81% 10.29% 11.41% 12.22%
    標準偏差 17.95 21.32 18.03 20.19
    カテゴリー 19.64 22.99 19.26 22.41
    シャープレシオ 0.26 0.26 0.45 0.65
    カテゴリー 0.54 0.44 0.59 0.55
    ファンド数 46本 38本 34本 33本

     

    トータルリターン(年率)は10年の長期で見ると10%を超えています。

    一方で5年以下は10%を下回っていますね。

    マイナスとはなっていませんが、せっかく新興国に投資するのであればせめて10%のリターンは欲しいところです。

     

    また、どの期間もシャープレシオが低いのが気になります。

    シャープレシオはファンドの平均リターンから無リスク資産のリターンを差し引き、標準偏差で割った数字です。

     

    標準偏差は値動きの大きさ、つまりリスクを表す指標でしたね。

    シャープレシオは取ったリスクに対するリターンの大きさを測るための指標なのです。

    シャープレシオは1以上あると優秀で0.5~0.9が標準です。

     

    DCチャイナ・ロードは標準を下回ってしまっており、アクティブ型投資信託としては残念な数字ですね。

     

    では、他の中国株投信と比べるとDCチャイナ・ロードの運用成績はどうなのでしょうか。

     

    他の中国株投資信託との比較

    今回は以下の中国株投信3商品と比較します。

    • UBS中国株式ファンド
    • 新成長中国株式ファンド
    • 中華圏株式ファンド

     

    基準価額、純資産は 2021年09月16日 現在
    トータルリターン等評価情報は 2021年08月31日 現在

    ファンド名 DC・
    チャイナ・
    ロード
    UBS
    中国株式
    ファンド
    新成長
    中国株式
    ファンド
    中華圏株式
    ファンド
    (毎月分配型)
    販売手数料 0% 3.3% 3.3% 3.85%
    信託報酬等(税込) 1.62% 1.97% 1.76% 1.76%
    トータルリターン1年 4.66% -6.83% 9.10% 12.30%
    トータルリターン3年(年率) 5.59% 9.75% 13.39% 10.07%
    トータルリターン5年(年率) 8.17% 16.36% 14.53% 10.68%
    トータルリターン10年(年率) 13.03% 16.52% 13.84% 10.03%
    シャープレシオ1年 0.26 -0.37 0.50 0.76
    シャープレシオ3年 0.26 0.46 0.61 0.45
    シャープレシオ5年 0.45 0.88 0.76 0.56
    シャープレシオ10年 0.65 0.78 0.63 0.47
    標準偏差1年 17.95 18.31 18.03 16.21
    標準偏差3年 21.32 21.26 22.07 22.41
    標準偏差5年 18.03 18.54 19.07 19.01
    標準偏差10年 20.19 21.08 22.02 21.15

     

    10年の長期ではギリギリ中華圏株式ファンドを上回っていますが、3年、5年では他投信に劣るリターンとなっています。

    また、短期でも直近調子が悪いUBS中国株式ファンドに比べるとマシですが、他投信には劣っていますね。

     

    なんとも言えない立ち位置におり、積極的に投資する銘柄とは思えません。

     

    DCチャイナ・ロードの手数料

    ここまでで投資するには厳しいことが分かりましたが、最後に手数料を見ておきましょう。

    なんとDCチャイナ・ロードの販売手数料は0%です。

    これは他投信が3%以上であることを考えると驚きです。

     

    信託報酬も年率で1.62%(税込)と中国投信の中では最低水準です(投信としてはとても高い水準です)。

     

    しかし、手数料が低いのはポジティブですが、上で見た通り結局リターンが低いので意味がありませんね。

    私ならせっかくプロに運用を任せるのだから多少手数料が高くても大きなリターンを出してほしいとおもってしまいます。

     

    DCチャイナ・ロードのまとめ

    DCチャイナ・ロードは株価上昇が期待される中国株を厳選して投資運用を実施しています。

    大きく下落することはないものの、大きく上昇することもありません。

    新興国のアクティブ型投資信託としては物足りないリターンと言わざるを得ません。

     

    手数料が低い水準なのはポジティブです。

    どうしてもリスクを抑えて中国に投資したいという方は検討してみてもよいと思いますが、それであれば先進国ETFがおすすめです。

     

    もし魅力的な投資先を探しているのであれば、私が独自で作成しているランキング記事などでおすすめ投資先を紹介していますので、参考にしてみてくださいね。

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    先進国と新興国の経済成長率の差

    しかし、2010年代は先進国株が堅調に推移したため、新興国企業は収益を伸ばしているにもかかわらず株価は低迷していました。
    結果的に新興国株式の割安度は高まりつづけています。

    新興国株式は割安

    現在はいわばマグマが溜まっている状態で、2020年代は2000年代に堅調だった新興国株の時代が再び来ると想定されています。

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    ✔︎ 株価が上昇するのに適した経済水準
    ✔︎ 株価が割安
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    などといった条件を満たす必要があります。

    特に最後の観点が抜け落ちがちなのですが、やはり腕利きのファンドマネージャーが運用しないとなかなか市場平均を上回る高いリターンを望むことができません。

    いわゆる大企業が運用する投資信託はマネージャーがサラリーマンとして雇われの身であり、結果にコミットするという観点では物足りない部分があります。

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    新興国投資で大きなリターンを得たいと考えられている方は参考にしていただければと思います。

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