中国投資信託・ETF

中国株ETFで人気の「ウィズダムツリー中国株ニューエコノミーファンド(CXSE)」を徹底評価!株価は順調に推移?

CXSEサムネイル

今まさに大きく経済成長中であり、今後株式市場が急成長することが見込まれる中国。

その中国の株式成長をしっかり取り込んで資産形成したいと考えるのは自然ですよね。

 

資産形成を考えるとまずはネットで色々と検索すると思います。

そうするとETFがおすすめと出てくることが多いのではないでしょうか。

また証券会社から勧められることも多いため、よく分からずに投資しているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

ETFとは、「投資信託」と「株式」の両方の特性を兼ね揃えているものです。

投資信託と言えば「少額の投資資金で分散投資が可能」なのが特徴です。

そして株式投資と言えば「取引時間内であればリアルタイムの時価で売買可能」ですね。

ETFはこの2つが可能なのです。

より詳しくETFについて知りたいという方は以下の記事をご覧ください。

 

今回はそんな中国株ETFの中でも人気のCXSEについて解説していきます。

中国の株式市場や投資信託について詳しく知りたい方は以下をご覧ください。

 

CXSEの概要~民間企業のみに投資するETF?~

CXSEの正式名称は「ウィズダムツリー中国株ニューエコノミーファンド」と言います。

その名の通りウィズダムツリー社の運用する中国株ETFです。

 

そもそもウィズダムツリー社とはニューヨークを拠点とする資産運用会社です。

同社は世界を代表するETF(上場投資信託)提供会社の1社で、ETFに特化した運用会社としては唯一の上場企業(NASDAQ)です。

 

そんなウィズダムツリー社が運用するCXSEですが、中国企業の中でも
民間企業(※)にのみ投資すること目的としています。

(※)中国の政府系企業(政府機関の保有割合が20%を上回る企業)を除く銘柄群

 

ではなぜ民間企業のみに投資するのでしょうか。

一言で言うと「政府系企業より民間企業の方がパフォーマンスが高いから」です。

これはお互いの代表的な企業を挙げれば一目瞭然です。

中国の代表的な政府系企業はペトロチャイナ、シノペックなどが挙げられますが、株価は振るっていません。

実際ペトロチャイナは以下の通り株価が直近下落し続けています。

ペトロチャイナの株価推移

参照:Bloomberg

 

一方、中国の民間企業と言えばバイドゥ、アリババ、テンセントなど世界的なテクノロジー関連企業が挙げられます。

以下はテンセントのチャートです。

テンセントの株価推移

参照:Bloomberg

 

2021年までは順調に伸びてきており、CXSEの目論見通りとなっています。

しかし、直近中国テクノロジー関連企業のバリュエーションが割高水準であることを背景に調整が入っており、2021年のリターンは芳しくありません。

今後の見通しはあまり明るくないと言えるでしょう。

 

中国の政府系企業は2017年の中国審計署(日本の会計検査院に相当)の調査報告で、主要大手20社のうち18社で、売上高の水増しなど不正な会計が発覚しています。

ガバナンスが効いていない企業の株価が伸びるはずがないので今後も政府系企業のパフォーマンスは厳しいでしょう。

そのため、政府系企業ではなく民間企業に投資するCXSEの戦略は正しいと言えますが、盲目的にIT企業に投資を続けていても今後高いリターンを望むことは難しいでしょう。

 

CXSEの構成銘柄~IT企業中心の構成~

ではCXSEの構成銘柄を見てみましょう。

上位10銘柄は以下の通りです。

順位 銘柄名 業種 比率(%)
1 Tencent Holdings Ltd IT 11.61%
2 Alibaba Group Holding Ltd IT・一般消費財・サービス 7.18%
3 Meituan IT生活関連サービス 4.47%
4 JD.com Inc 小売(EC) 3.16%
5 Ping An 保険 2.81%
6 WuXi Biologics (Cayman) Inc ヘルスケア 2.73%
7 Contemporary Amperex Technology Co Ltd 化学 2.61%
8 NetEase Inc 小売(EC) 2.56%
9 Baidu Inc IT 2.50%
10 NIO Inc 自動車 2.50%

参照:yahoo! finance

 

定番のテンセント、アリババを始めとして、ECを含めるとITが大部分を占めていますね。

まさに中国経済がテクノロジー関連企業に支えられていることを示していると言えます。

 

ちなみに10位のNIOは中国のテスラと言われるほど近年注目を集めている電気自動車メーカーです。

今まさに急成長を遂げている企業を組み込んでいるのも感度が高いですね。

 

CXSEのリターン~直近好調だが今後はリスク大?~

リターンを見ていきましょう。

CXSEの連動を目指すインデックスは「ウィズダムツリーチャイナ・エックスステートオウンド・エンタープライズ・インデックス」ですのでインデックスと比較してみましょう。

名前が長すぎて噛んでしまいそうですね・・・。

 

CXSEとインデックス、そして中国ETF全体のリターン推移は以下の通りです。

CXSEとインデックスのリターン推移

参照:MORNINGSTAR

 

CXSEはインデックスに対して負けている期間もあるのですが、直近イノベーション企業の成長に伴ってインデックスを大きくアウトパフォームしています。

 

しかし、あくまでこの結果は直近イノベーション企業が好調であったことによるものです。

今後の状況次第ではインデックスや他ETFにリターンが負けることも頭に入れておく必要があるでしょう。

 

実際、CXSEの標準偏差はインデックスやカテゴリ対比でかなり高くなっています。

CXSEのリスク

参照:MORNINGSTAR

 

3年間のトータルリターンが15.49%で標準偏差が24.59%ですので、今後1年間に想定されるリターンは以下の通りです。

【68.2%の確率で以下のリターンの範囲で収まる】
▲9.10%(15.49% – 24.59%)〜 40.08%(15.49% + 24.59%)

【95%の確率で以下のリターンの範囲で収まる】
▲33.69%(15.49% – 24.59%×2)〜 64.67%(15.49% + 24.59%×2)

【99.7%の確率で以下のリターンの範囲で収まる】
▲58.28%(15.49% – 24.59%×3)〜 89.26%(15.49% + 24.59%×3)

 

60%近い下落を被る可能性があることは頭に入れておきましょう。

まさにハイリスク・ハイリターンの商品と言えます。

 

CXSEの手数料~ETFなので低水準~

最後にCXSEの手数料を確認しておきましょう。

販売手数料は各社ごとに定める水準ですので詳しくは各社のHPをご覧ください。

 

SBI証券では経費率0.32%となっています。

アクティブ型の投資信託などと比べて低めの水準ですね。

 

CXSEのまとめ

CXSEは中国の民間企業のみに投資するETFです。

政府系企業は一貫して低いパフォーマンスとなっているため、一見正しい戦略を取っているように見えます。

実際設定来のリターンは好調ですが、直近中国IT企業のパフォーマンスが芳しくないため、今後の見通しはあまり明るくありません。

またハイリスク・ハイリターンの設計となっているため、今後大きく下落を被る可能性もあります。

手数料は低いですが、投資する際は慎重に考えた方がよいでしょう。

 

私がおすすめする商品について知りたい方はランキング記事を併せてご覧ください。

 

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先進国と新興国の経済成長率の差

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