中国投資信託・ETF

【愛称:チャイワン】日興AM運用「中華圏株式ファンド」の基準価額・見通しは?評判の投資信託について最新情報を徹底解説!

チャイワンサムネイル

資産運用を考えている人の中には「中国」への投資を検討している人が多いのではないでしょうか。

また、中国への投資を考えるのであれば、会社員の方であればまず投資信託を検討すると思います。

 

中国株全体については以下の記事で論じています。

その中でも投資信託を購入する場合、つまり企業の運用のプロに任せる場合は、

どのくらいのリターンが実際に見込まれるのでしょうか?

 

今回は中国株投信で評判の商品「中華圏株式ファンド(チャイワン)」

の運用状況と、今後の見通しを解説していきたいと思います。

 

その他の中国投資信託については以下で分析をしているので参考にしてみてくださいね。

 

中華圏株式ファンド- 概要と運用方針 –

中華圏株式ファンドの投資形態はファンド・オブ・ファンズとなります。

三井住友・ニュー・チャイナファンド、UBS中国株式ファンド、HSBCチャイナオープンなどは、マザーファンドを通じて運用していますが、基本的には同様のスキームとなります。

中華圏株式ファンドの運用スキーム

参照:交付目論見書

 

まず一般投資家は中華圏株式ファンドを購入します。

そして、中華圏株式ファンドは日興アセットマネジメントが運用するチャイナランド株式ファンドもしくはマネー・アカウント・マザーファンドに投資します。

その後両ファンドが各種株式や国内公社債に投資することとなります。

実質的に台湾・香港株式、中国A株、国内公社債で運用していることになりますね。

 

一般投資家からは少し遠いところで運用されているのでやや分かりづらいですね。

国別組入比率と組入上位10銘柄は以下の通りです(2021年6月30日現在)。

 

国別組入比率

順位 国名 比率(%)
1 中国 84.7
2 台湾 10.0
3 香港 0.6

 

組入上位10銘柄

順位 銘柄名 国/地域 セクター 比率(%)
1 ビジュアル・フォトニクス・エピタキシー 台湾 半導体・半導体製造装置 4.6
2 台湾セミコンダクター 台湾 半導体・半導体製造装置 3.9
3 チャイナ・フェイフー 香港 食品・飲料・タバコ 3.0
4 マーチャント・バンク(クラスH) 香港 銀行 2.6
5 ローガン・プロパティー 香港 不動産 2.5
6 ペトロチャイナ 香港 エネルギー 2.4
7 ズームリオン・ヘビー・インダストリー 香港 資本財 2.4
8 マーチャント・バンク(クラスA) 上海 銀行 2.2
9 チャイナ・モンニュウ・デイリー 香港 食品・飲料・タバコ 2.2
10 グリーンランド・ホンコン 香港 不動産 2.1

参照:マンスリーレポート

 

国別では中国が84.7%とほとんどすべてを占めると言っていいでしょう。

組入銘柄は他のほとんどの投信とは違いアリババやテンセントが上位を占めていません。

経済成長中の国らしく半導体企業が上位1,2位を占めているのが特徴でしょうか。

その他の銘柄は消費財や銀行、不動産、エネルギーと言ったいわゆる固い分野ばかりですね。

 

では実際に運用成績はどうなっているのでしょうか。

 

中華圏株式ファンドの運用成績・パフォーマンス

中華圏株式ファンドにはベンチマークはありませんので、基準価額の推移とトータルリターンを見ていきましょう。

基準価額とトータルリターンについては別記事で解説していますので、参考にしてみてくださいね。

中華圏株式ファンドの基準価額推移

参照:マンスリーレポート

 

2018年から2019年の米中貿易戦争による軟調な地合を抜けて上昇に転じているのが読み取れますね。

 

トータルリターンはどうでしょうか。

 

1年 3年
(年率)
5年
(年率)
10年
(年率)
トータルリターン 34.64% 12.70% 14.61% 8.71%
カテゴリー 36.53% 14.15% 16.60% 10.93%
標準偏差 16.66 22.00 18.64 21.52
カテゴリー 17.96 22.07 18.68 22.79
シャープレシオ 2.08 0.58 0.78 0.40
カテゴリー 2.04 0.63 0.89 0.48
ファンド数 46本 38本 34本 33本

 

トータルリターンの推移も他中国株投資信託と特に変わりませんね。

10年で見ると8.71%というのはやや物足りないリターンです。

これだけではまだ不十分ですので、他の中国投資信託と比較してみましょう。

 

他の中国株投資信託との比較

今回は以下の3投信及び1つの指標と比較していきます。

  • 三菱UFJチャイナオープン
  • HSBCチャイナオープン
  • 三井住友ニューチャイナファンド
  • MSCI中国

 

基準価額、純資産は 2021年07月21日 現在
トータルリターン等評価情報は 2021年06月30日 現在

ファンド名 中華圏株式
ファンド

(毎月分配型)
三菱UFJ
チャイナオープン
三井住友
・ニュー・チャイナ
・ファンド
HSBC
チャイナオープン
MSCI中国
(配当込、円ベース)
販売手数料 3.85% 3.3% 3.3% 3.3%
信託報酬等(税込) 1.76% 1.67% 1.98% 1.98%
トータルリターン1年 34.64% 37.73% 32.53% 34.42% 32.13%
トータルリターン3年(年率) 12.70% 13.64% 13.10% 10.90% 11.50%
トータルリターン5年(年率) 14.61% 17.73% 16.52% 16.76% 19.01%
トータルリターン10年(年率) 8.71% 11.51% 11.15% 10.80% 11.58%
シャープレシオ1年 2.08 2.27 1.87 1.88
シャープレシオ3年 0.58 0.61 0.63 0.49
シャープレシオ5年 0.78 0.95 0.94 0.88
シャープレシオ10年 0.40 0.52 0.52 0.46
標準偏差1年 16.66 16.62 17.43 18.30
標準偏差3年 22.00 22.47 20.82 22.46
標準偏差5年 18.64 18.74 17.52 19.12
標準偏差10年 21.52 22.07 21.49 23.63

どのファンドも似たり寄ったりの成績ではありますが、5年/10年の長期で見るとインデックスであるMSCI中国に対して長期でアンダーパフォームしてしまっています。

特に中華圏株式ファンドは10年のトータルリターンが10%を下回るなど他投信に比して物足りない成績です。

これでは残念ながら投資妙味はあまりないと言えるでしょう。

 

中華圏株式ファンドの高い手数料

最後に中華圏株式ファンドの手数料を確認しておきましょう。

中華圏株式ファンドの購入手数料は3.85%(税込)となります。

 

他中国株投資信託は3.3%(税込)ですので、中華圏株式ファンドの方が高い水準となっていますね。

さらに一般的なアクティブ型投資信託の手数料よりも高い水準です。

 

信託報酬は年率で1.76%(税込)となり、こちらは他中国株投資信託と同様の水準、

三井住友・ニュー・チャイナ・ファンドやHSBCチャイナオープンよりは低い水準になります。

 

中華圏株式ファンドは3つのマザーファンドを通して投資していることから、

リサーチに調査費・人件費がかかるため、この価格設定は無理もないことと言えるでしょう。

 

しかしそれはあくまで手数料に見合う運用結果を出していればこそですので、今のリターンであれば手数料が高すぎると言わざるを得ません。

 

中華圏株式ファンドのまとめ

中華圏株式ファンドについて詳しく分析してきました。

今後大きな株価上昇が期待される中国に投資している点はポジティブですが、

これまでの運用実績や手数料を考えると投資適格とは言い難いでしょう。

 

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✔︎ 株価が割安
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