「インド」といえば、今後最も発展する国の一つとして名乗りをあげていますよね。
首相モディ氏が就任し、さらに経済成長は加速しています。
人口は13.8億人と世界1位の中国の次に多い人口となっています。
さらに人口だけではなくGoogleのCEOやマイクロソフトのCEOを輩出するなど優秀さも際立っています。
間違いなく今後覇権を握ることになるであろうインドですが、
インド株式投資を始める際には、必ずマクロに投資対象となる国のファンダメンタルズ分析、
加えて株式市場、株価推移、為替動向などを分析する必要があります。
インドのファンダメンタルズ分析
インドのファンダメンタルズ分析のポイントは以下の通りです。
- インドは人口13.8億人と世界では1位の中国の次に多く、GoogleのCEO、マイクロソフトのCEOを輩出するなど優秀さも際立っている。
- モディ政権は具体的な政策を掲げ、順調に推進している。
- インド中央政府はこれまで「物品税」「サービス税」「中央サービス税」など課税が障壁となり海外企業の進出を妨げていたが、GSTで状況を順調に改善している。
- インド経済成長率は一時は10%に乗る成長率を誇っていたが、2020年は新型コロナウイルスの影響でマイナス成長。しかし、2021年は過去最高の12%台の成長が見込まれている。
- 中所得国の罠である一人当たりGDP10,000USDまでまだまだ距離があり、さらなる経済成長を遂げることは、ほぼ確実と言える水準。
- インドはこれからも人口増加を続け、ピーク時は2060年と推測されている。
- 日本の高度経済成長期とインドの現状の消費財保有比率は似ており、日本と同様に成長していく見込み。
- インドの貿易は石油商品や宝飾品などが輸出の大半を占め、相手国も米国とアラブ首長国連邦、香港に次いで中国がくる。
- 輸入こそ中国が17%程度を占めるも、35%程度を占めるミャンマーなどに比べると非常にバランス感がある。
インドルピーの為替リスクの考察
現在のインドルピーの基になったものは16世紀前半にシェール・シャーによって発行されたものが起源です。
東インド会社でも使用されて、以前の銀本位制から金本位制への転換がなされる中で大幅に下落しました。
その後19世紀のインド経済に打撃を与えたりと紆余曲折を経ながら現在のインドルピーとして定着しました。
新興国では主にある一定の変動は許容しながらも、レートの変動が激しい場合は介入しますよという
管理フロート制を敷いているのですが、インドも管理フロート制です。
インド株式市場の有望銘柄は?
インドの株式市場は高い経済成長力と安定的な政治に後押しされて、10年間世界株式市場の中でまさにスーパースターでした。
誰の目からみても魅力的であるが故に、現在では市場全体としてみると将来への期待を織り込み、若干割高水準となっています。
市場全体に投資をするETFや投資信託は長期的にみれば良好な結果を残すと見込まれますが、
実際のインド株式市場平均と成績が乖離するのが大きな問題点です。
インドの個別銘柄は直接インド市場からは投資できませんが、ADRという仕組みを用いて、
米国市場を通じて日本の証券会社から取引することが出来ます。
現在最も期待できる銘柄としてはタタモーターズが挙げられます。
詳しくは以下の記事でまとめていますので参考にしてみてくださいね。
インド投資信託・ETFはどうか?
- インドの株式市場に投資をしたいけど個別銘柄を選ぶのは難しい。
- 良い投資信託があれば投資がしたい。
と考えられている方も多いのではないでしょうか?
インドは政治はモディ首相のもと安定しております。
文句なく今後も圧倒的な経済成長力を成し遂げる魅力的な新興国株市場です。
しかし、誰の目から見ても魅力的なため、すでに株式市場は割高な水準となっています。
そんなインドの指数に連動することを目的としたETFは存在していますが、インドの指数に連動することを目指した投資信託は存在しません。
インドの指数に対してプラスのリターンを確保することを目指した「アクティブ型」の投資信託については以下で紹介しています。
まとめ
新興国株投資には様々なリスクがあります。
しっかりとファンダメンタル分析を行わないと痛い目を見る可能性が高いです。
また、狙う市場を決めたとしても銘柄分析は日本株と異なり決算書も英語で馴染みもない企業が多いので、
本当に有望な銘柄なのか自信をもって投資するのが難しいです。
新興国投資で大きな利益を上げたいという方はしっかり準備して投資しましょう。