マレーシア株式

先進国の仲間入りを目指すマレーシアの株式投資の是非について考察する。

マレーシアといえば東南アジアのASEANの雄というイメージがあるかと思います。

東南アジアの中でも一早く発展し、1人あたりGDPはシンガポールの次という位置につけています。

また実現可能性は高くないですが、2020年での先進国入りを目指すビジョン2020を政府は掲げています。

マレーシアとしても経済成長に重きを置いています。

今回はそんなマレーシアにおける株式投資の魅力を紐解いていきたいと思います。

マレーシアという国と株式市場のファンダメンタルズ分析

マレーシアの経済は中所得国の罠を抜けた水準で安定して成長を実現しています。

しかし、他の成長率が高いASEAN諸国と比べると成長率は鈍化しています。

マレーシアの1人当たりGDP推移

サービス業へのシフトが進み高付加価値産業への移行は進んでいます。

しかし、高い家計の負債によって個人消費が今後伸び悩むことが想定されるのが問題点。

また財政問題は深刻でこのままの状況が続けば財政破綻懸念により資金流出が続きトリプル安が訪れる可能性もあります。

上記の詳細は以下の記事をご参照ください。

マレーシアリンギットの為替リスクの考察

マレーシアの通貨はマレーシアリンギットです。

マレーシアリンギットはどのような通貨なのかを把握しておくことはマレーシアの株式投資を行う上で不可欠です。

なぜなら、マレーシア株に投資する際には現地通貨建となるからです。

  • マレーシアリンギットはシンガポールドルと同じ通貨バスケット制度を敷いている
  • バスケット制度による管理変動相場制
  • ASEAN通貨の中で通貨安となっている度合いがつよい
  • 為替管理制度によって下落を食い止めている
  • インフレ率は殆どないが政策金利は2.5%程度あるため実質金利は高い
  • 国際収支はプラスで流入超。
  • 今後は底堅く推移することが期待される

 

マレーシア株式市場の有望銘柄はどれか?

マレーシアの株式市場は全体としては割安ではありません。

成長力も他のASEAN諸国と比べて乏しいということもあり投資するメリットはあまりありません。

TOPIXと比べても低いパフォーマンスとなっています。

マレーシア総合指数とTOPIXの比較

参照:Yahoo

一方、個別株ベースでは割安度・配当利回りの観点から投資を検討するに値する魅力的な銘柄も存在しています。

しかし、各銘柄も実際のところの事業内容や利益推移についてはマレーシアの会社のホームページを見て、

投資家向け資料を読み込まなければいけません。

米国や日本の投資家向け資料は洗練されており英語で見やすいのですが、

新興国の財務諸表は非常にみにくく相当な会計の知識が必要となります。

その為、投資をする際は見えにくいリスクを抱えている可能性を常に念頭におきながら注意を行う必要があります。

具体的な銘柄は以下の記事で紹介していますので、参考にしてみてくださいね。

まとめ

マレーシアはシンガポールに続いてASEANで一早く発展しています。

発展途上国がぶち当たる中進国の壁である1人あたりGDP10,000USDの水準を超えてきています。

産業構造も高付加価値のサービス業に軸足が移ってきている状況です。

しかし、当然のことながらベトナムやフィリピンのような発展黎明期の国に比べると、成長率は低いです。

今後の問題点としては非常に大きい家計資産の債務が個人消費(国民の消費)に重くのしかかり成長が減速していくことが予想されています。

通貨マレーシアリンギットは経済の実力に対して下落し続けています。

マレーシア中央銀行は危機感を持ち輸出業者が輸出代金をリンギットに75%買えなければいけないといった為替管理政策を施行しています。

国際収支もマレーシアに流入超となっていることから、

今後は多少持ち直すことが期待されることから株式市場にとってはポジティブな内容になっています。

しかし、マレーシアの株式市場は全体としては割安ではなく、成長力も他のASEAN諸国と比べて乏しいということもあり投資するメリットはあまりありません。