「投資信託」と言えば会社員の方の資産運用先としてとても人気ですよね。
テレビのCMや、インターネットでも投資信託の宣伝は大々的になされており、
最近ではロボアドバイザーというのも出てきました。
ロボットがあなたが購入すべき投資信託を教えてくれます、というものです。
確かに、
- 投資信託は少ない金額から始めることができる
- プロが運用してくれるので安心
- リターンも大きい
と思って投資信託の購入に踏み切るパターンが多いです。
しかし、資産運用で大切なのは、「実際に儲かっているのか?」ということです。
今回は投資信託は平均してどれくらい儲かるのかを解き明かしてみたいと思います。
投資信託とは?
投資信託の仕組みとして、個人投資家から投資信託(ファンド)が資金を集め、
その資金を運用の専門家が国内・海外の株式、債券などに分散投資を行います。

参照:投資信託協会
そしてそこで出た運用益を個人投資家に還元するというものですね。
少額から投資が可能で、プロに運用を任せられるので手間も掛からず、
これで儲かれば嬉しいですよね。
投資信託は儲からないのはなぜ?
実際に投資信託は本当に儲かるのでしょうか?
少額であっても大切な資金ですから、効率的に運用していきたいですよね。
しかし残念ながら投資信託はあまり儲かりません。
まず手数料を比較しても日本は非常に高いことがわかります。
販売手数料は米国の6倍弱、信託手数料も5倍ほど日本は高いのです。
加えて純資産額上位5商品の収益率は過去10年平均でなんとマイナスです。
米国は5.2%と高い水準を誇っていますね。
アクティブ型であり、インデックス型よりはアグレッシブな商品ではあるのですが、
結果を出している米国を見ると、日本の投資信託へ信頼は置けませんよね。
投信は平均でどれくらい儲かるのか?
投資信託は販売会社と運用会社が一体となり一般投資家よりお金を集め、
運用し、一般投資家より販売手数料と、購入した投資信託の純資産額、
つまり、投資額に毎日運用手数料が掛かってきます。
投資信託の販売会社、運用会社からすれば、
とにかく一般投資家よりお金を集めれば儲かってしまうというスキームになっているのです。
そのような環境で、運用会社がプロと言えど、
一般投資家まで大きなリターンが返ってくることをイメージするのは少し難しいですよね。
加えて、運用会社のファンドマネジャーはプロと言えど、やはりサラリーマンです。
「儲けを出す」というのは簡単ではないのです。
「お金さえ集まってしまえばあとは商品を組成するだけ」
「儲けを出すのは簡単ではない」
となれば・・・あとはご想像にお任せします。
投信の基準価額とは?
投資信託を購入している人であれば、
ベンチマークに対しての運用成績、トータルリターン、そして基準価額が気になるところですよね。
以下の記事では「基準価額」を取り上げ、
基準価額の見方、そして基準価額がどれくらいになると買い時なのかを、
主に投資信託初心者の方向けに解説しています。
投資信託の指標「トータルリターン」とは?
投資信託を購入する際や購入した後、
気になるのは「投資信託の運用成績」ですよね。
自分がどれくらい儲かっているのか、人によっては毎日気になってしまうものです。
以下の記事では投資信託の運用成績を測る、「トータルリターン」について解説しています。
投資信託の「分配金」とは?
会社員の方が資産運用を考える際にまず考える「投資信託」。
投資信託は、つまりは運用会社に自分の資産を運用してもらう「運用委託」となりますが、
投資信託を購入した人が、利益が出た際にお金をもらうタイミングはいつになるのでしょう?
それは「分配金」を受け取る時と、
最後に投資信託を売却した時に発生する「キャピタルゲイン」ですね。
以下の記事ではその分配金の概要・計算方法、タイミングなどを解説しています。
個別投信分析
セゾン資産形成の達人ファンド
資産運用に関心のある方はセゾン投信の「セゾン資産形成の達人ファンド」で投資検討したことがあるのではないでしょうか?
「ファンド・オブ・ファンズ」と言い、「投資信託に投資する」投資信託であり、
その点が投資家が預け入れして運用会社が直接運用をする投資信託とは異なる点ですね。
JPMベスト・インカム(毎月決算型)
「そろそろ資産運用を考えなければ」
そう考えた末に投資信託に辿り着き、
「どうせなら大きく儲けたい」
と新興国などリターンの大きい投資信託を購入しようと考るも、
最終的には「バランス型」の投資信託で安定運用する方針に落ち着くことが多いように思います。
しかし、バランス型の運用は本当に合理的な選択肢なのでしょうか?
以下の記事では、バランス型投資信託「JPMベスト・インカム(毎月決算型)」の分析を実施しています。
まとめ
投資信託の基礎から有名投信商品の分析もしてきました。
安易に投信を購入すれば運用はうまくいく、というものではありません。
しっかり理解した上で、投信購入に進みましょう。