ブラジル株式

政治の混迷でブラジル株価指数のパフォーマンスは低く割安でもない!個別でおすすめできる銘柄は存在するのか?

ブラジル株式サムネイル

今までブラジルの経済・財政・政治と為替の見通しを記載してきました。

 

今回は本題としてブラジル株式投資は魅力的なのか?

という点を市場全体と個別銘柄という観点から説明していきたいと思います。

 

ブラジルの経済・財政・政治と為替のおさらい

まずはブラジルの経済・財政・政治と為替のおさらいをしていきましょう。

ブラジルは2010年代中盤から資源価格の下落と、政治の汚職によって経済が停滞しました。

 

BRICSの一角として非常に期待されていたにも関わらず失望の10年という感じですね。

また財政も資源価格の下落の影響が直撃して、

以下のように政府債務はGDP比70%を超えてきています。

 

ブラジルの債務残高と債務比率

 

けど、日本の政府債務が230%であることに比べたら大したことないよね??

と考えられる方もいるでしょう。

 

しかし、日本のようにほぼ0%で国債を発行している国ではたとえ借金が多くても支払利息が少ないですが、

新興国では日本では0%~0.1%の国債金利が、5%以上で発行されていたりします。

 

因みに現在2020年2月時点でのブラジル10年国債の利回りはなんと驚愕の10.25%です。

つまり日本の100倍の利回り費用なので、例えGDP比で3分の1でも日本より単純計算で、

GDP比で40倍もの支払利息を払っていることになるのです。

 

発行されている国債は10年ものだけではないので、単純ではありませんが、

如何にブラジルの財政が危機的な状況かが一瞬でわかりますね。

ただ懸案となっていた年金改革法案がボルソナロ大統領のもと2019年10月に通過して明るいニュースがまいこんできました。

今後、財政健全化への道のりが示されつつあるといえる状況でしょう。

 

ブラジル株の市場平均ボベスパ指数をチャートと指標から分析

それではまずブラジルの株式市場の市場平均、

日本でいる日経平均やTOPIXのようなものにボべスぺ指数があります。

ボベスパ指数はサンパウロ証券取引所に上場されている銘柄のうち、

取引数量が高い60前後の上位銘柄で構成されております。

 

以下TOPIXとの比較をご覧ください。

BVSPとTOPIXの比較

 

過去10年でみると前半はTOPIXに大幅に遅れをとっていましたが、現在はかなり盛り返してきています。

 

ただ、成長が著しいはずの新興国にも関わらず、これは負け組と言わざるを得ませんね。

株価は軟調にもかかわらず、利益が低いということも影響してPERは16倍と普通の水準になってしまっています。

日本のPERが14倍なので勝手知ったる日本株に投資した方が良さそうですね。

 

ボベスパ指数つまり市場平均に投資をしたい場合はETFがおすすめ

ボベスパ平均に投資を考えているのであれば、最も有効なのはETFへ投資を行うことです。

ETFはExchange Traded Fund(上場型投資信託)の略です。

市場が開場しているときは他の個別株と同様にいつでも取引できる特殊な投資信託です。

 

現在楽天証券で取引できる銘柄は以下のようなものがあります。

 

楽天証券で取引できるブラジルETF

参照:楽天証券

 

ただ新興国のETF投資には注意しなければいけません。

ETFは市場平均に連動することを目標にしています。

新興国株のETFでは現地通貨とUSD・円とのレート差や、

その他の銘柄入れ替えの時のずれによって市場平均の成績との連動率が必ずしも高いとはいえません。

 

↓ブラジルの投資信託↓

 

ブラジルの個別銘柄投資を直接行う方法と注意点ーマイナー証券会社と高い手数料ー

ブラジル株への投資を行う前にまず考えなければいけないことがあります。

まずブラジル株を直接購入できる方法として、日本では唯一『ニュース証券』というマイナーな証券会社で、ブラジル株を購入することが出来ます。

 

ブラジル株を取引きする為にニュース証券の口座開設をするというのは気がひけます。

しかし、仮に口座開設したとしても取引には約定代金の2.1%がかかってきます。

往復では4.2%という非常に高い手数料がかかりますね。

 

100万円分の株を購入したら4万円程度が手数料ととられるわけです。

更に購入するときと売却するときのブラジルレアルのレートは全然違い、約5%程度の乖離があります。

売買手数料と合計すると約10%の手数料がかかるということになりますね。

手数料10%で個別株投資を行うということは10%上昇してようやくチャラパーということです。

 

ブラジルの個別株をADRという仕組みを利用して投資する方法

他にブラジル株を購入する手法はないかというとADRという仕組みを使って取引を行うことが出来ます。

ADRとはAmerican Depositary Receiptの略で米国預託証券というものです。

米国の銀行がブラジル市場で発行されている株式を取得して、取得した株式を預託証券として米国市場に上場するというものです。

 

ADRが米国の証券取引所に上場されるまで

参照:楽天証券

 

投資家は日本の証券会社を通じて米国市場に上場されているADRに投資を行うことによって、

間接的にブラジル個別株に投資することができるのです。

ADRは日本株が1回500円で取引できるのに比べると、高いですが直接購入することによる往復4%の手数料よりは、経済的ですね。

 

米国株式等の取引にかかる費用等
米国株式等の委託手数料は、26.25米ドル/1回(1,000株まで)がかかります。1回の取引が1,000株超の場合は1株ごとに2.1米セント追加されます。売却時は通常の手数料に加え、SEC Fee(米国現地証券取引所手数料)が約定代金1米ドルあたり0.0000192米ドル(米セント未満切り上げ)。

引用:楽天証券

 

ブラジルのおすすめ個別銘柄ーヴァーレ(Vale)ー

ヴァーレは鉄鉱石、製鋼用原料及びニッケルのグローバル生産会社です。

日本の総合商社の三井物産とも資本関係があり、日本でも割と知名度がある会社ですね。

 

資源会社なので2015年に赤字を計上しましたが、その後の資源価格の安定化に伴って利益は復調基調にあります。

以下は良そうはBRL単位なので現在のUSDのレートになおしましたが営業利益は回復基調にあります。

純利益は今期しずみますが、本業からの利益が堅調に推移しているのは好ましいですね。

 

年度 2015/12 2016/12 2017/12 2018/12 2019/12
売上高 78,057.42 94,633.26 108,532.02 134,483.13 162,866.1
営業利益 -28,622.32 20,719.63 34,533.68 43,175.74 58,397.84
経常利益 -64,675.36 27,021.96 24,884.15 25,118.22
当期利益 -44,212.19 13,311.46 17,627.20 25,656.53 6,254.02
EPS(BRL) -8.45 3.39 3.89 5.01 2.79
PER(倍) 9.74 13.61 10.53 19.04

 

以下は株価水準です。底値から回復途中ではありますが、現状停滞しています。

再び純利益が回復基調にもどれば、また以前の水準にむかってV字回復していきます。

 

ヴァーレの株価推移

 

ブラジル株式投資のまとめ

ブラジルは政治の混迷がいまだ終息していないので、現在ブラジル株式指数に投資するのは合理的な選択肢とはいえません。

また個別株投資はニュース証券で直接ブラジル市場にアクセスして購入するよりADRを通して買うという方法も存在しています。

個別銘柄は資源会社が現在復調気味ということもあり期待できますが、資源価格次第なので投資する際は相応のリスクを覚悟する必要があります。

 

ブラジル株を購入するのに一番手っ取り早いのは、ブラジル市場に上場されているブラジル株を直接購入することです。

日本国内でブラジル市場に上場しているブラジル株を購入できる証券会社としては「ニュース証券」があり、2009年秋からブラジル株を取扱っています。

 

楽天証券や大和証券等に比べてあまりメジャーでないため、口座をお持ちでない方が多数だと思います。

まずは電話かメールで問い合わせの後、口座開設を行います。

その後、取引銘柄を指定し、指定口座に入金して購入します。

なお手数料として取引ごとに約定代金の2.1%(最低手数料:100レアル)が必要です。

 

まとめ:おすすめの新興国株に投資するなら結局どこなのか?

ブラジルはBRICSの中でも負け組ともいえる新興国で、株式市場も特に割安という魅力にかけるものでした。

しかし、本当に魅力的な新興国は成長力が高く尚且つ割安な株式市場です。

 

投資対象

 

私が今注目しているのは中国です。

その中国に投資しているファンドとしては「オリエント・マネジメント」が挙げられます。

オリエント・マネジメントでは割安銘柄を厳選した上で投資を行っております。

興味のある方は以下ご参考にしてみて下さい。

【オリエント・マネジメント】今株価が飛翔の時を迎える「中国」にリアルな情報を基に投資するヘッジファンド「Orient Management」を徹底評価!

資産を大きく増やすのに適した今まさに飛躍の時を迎える投資先!
新興国投資信託

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昨今新興国の勢いは留まるところを知らず、世界のGDPに占める比率は50%近くに達し、更に高い成長率を維持して世界経済の中で存在感を年々高めています。

当然、経済成長に伴って企業の収益成長率も世界の成長率を大きく上回っています。

先進国と新興国の経済成長率の差

しかし、2010年代は先進国株が堅調に推移したため、新興国企業は収益を伸ばしているにもかかわらず株価は低迷していました。
結果的に新興国株式の割安度は高まりつづけています。

新興国株式は割安

現在はいわばマグマが溜まっている状態で、2020年代は2000年代に堅調だった新興国株の時代が再び来ると想定されています。

とはいえ適当に選んだ新興国に投資しただけでは大きなリターンを得ることはできません。
新興国の中には投資環境が整っていない国や政治的に不安定な国が数多く存在しているからです。

新興国投資で大きなリターンを得るためには、

✔︎ 成長力・企業成長力が高い
✔︎ 株価が上昇するのに適した経済水準
✔︎ 株価が割安
✔︎ 現地の情報が得られる敏腕ファンドマネージャーが銘柄を厳選

などといった条件を満たす必要があります。

特に最後の観点が抜け落ちがちなのですが、やはり腕利きのファンドマネージャーが運用しないとなかなか市場平均を上回る高いリターンを望むことができません。

いわゆる大企業が運用する投資信託はマネージャーがサラリーマンとして雇われの身であり、結果にコミットするという観点では物足りない部分があります。

そのため、私は運用を任せるのであれば本物のプロとして己の腕一本でのし上がっているヘッジファンドが効果的であると考えています。

以下では長年新興国株投資を含めて投資を行なってきた私の経験や知見からヘッジファンドを含めておすすめできるファンドをお伝えしています。

新興国投資で大きなリターンを得たいと考えられている方は参考にしていただければと思います。

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